| 2016年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
 
 
△科学と社会(Science and Society)[4H10]
 2単位
 林  真理 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
 
 
<授業のねらい>この授業は、日本の現代史を科学技術の発達という観点から学び直し、それを通じて科学技術と社会について考えます。夢の技術と言われたものが、後になって人間や社会に大問題を引き起こしてしまうということがあります。あるいは、良かれと思って開発した技術が初めからまったく社会に受け入れてもらえないということがあります。そういった科学技術の発展と社会とのあいだの「ずれ」はどうして起こったのでしょう。また、どのようにして起こってきたのでしょう。そういったことを中心にして、社会における科学技術の歴史を学び、それを材料としながら、社会における科学技術のあり方について考察します。
<受講にあたっての前提条件>特にありませんが、工学院大学を卒業して、専門知識を身に付けた者として社会に出たとき、何ができるようになるのか、何をしてはいけないのかということについて、既に考えるようになっていて欲しいと思っています。<具体的な到達目標>1.日本における科学技術の発展と社会との関係に関する歴史的な事例について知る。2.「科学技術と社会」に関する重要な考え方を身につける。
 3.「これからの社会における科学技術のあり方」を自分なりに考え、表現できるようになる。
<授業計画及び準備学習>1. 予備知識(1):近代化以前の日本の科学技術準備学習:シラバスをよく読んでおく
 2. 予備知識(2):日本の近代化と科学技術
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 3. 第二次世界大戦と科学技術:アメリカにおける原子爆弾の開発
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 4. 第二次世界大戦と科学技術:戦時日本の科学技術
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 5. 戦後日本と科学技術:平和と科学技術
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 6. 高度経済成長と科学技術(1):化学工業と公害による環境被害
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 7. 高度経済成長と科学技術(2):医薬品産業と薬害による健康被害
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 8. 戦後の科学技術と社会:原子力発電技術を例に(1)1985年まで
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 9. 戦後の科学技術と社会:原子力発電技術を例に(2)1985年以降
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 10. 戦後の科学技術と社会:組換えDNA技術を例に(1)2001年まで
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 11. 戦後の科学技術と社会:組換えDNA技術を例に(2)2001年以降
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 12. 「社会の中の科学」の考え方(1):科学技術コミュニケーション
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 13. 「社会の中の科学」の考え方(1):科学技術リテラシー
 準備学習:課題を提出し、次回の資料に目を通しておく。
 14. 学習内容の振り返り
 準備学習:これまでの課題を振り返っておく。
<成績評価方法>次週までの課題(60%)と最終レポート(40%)で総合的に評価します。<教科書>指定教科書なし。電子教材を配布します。<参考書>授業中に指示します。<オフィスアワー>前期は水曜2限、後期は月曜2限。新宿キャンパス27F2714室。それ以外の時間を希望する方は、ft12153@(以下皆さんと同じアドレス)宛メールで相談して下さい。<学生へのメッセージ>すばらしい技術であればあるほど、それが引き起こしかねない問題も重大なものになります。工学院大学で学ぶ皆さんには、人間や社会に関する深い洞察を持ち、技術のすばらしさと問題点の両方を見きわめられる知性を身につけた社会人として巣立って欲しいと思います。<参考ホームページアドレス>http://intra.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/ 授業アンケートの結果とそれに対するコメントなどを公表しています。どのような授業であると学生の方が考えているのかを知ることができて、参考のため受講前に見ることをお薦めします。 
 
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