2016年度工学院大学 建築学部まちづくり学科

地域住環境計画(Planning of Neighborhood En vironment)[3E12]

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2単位
中島 裕輔 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
居住者の視点に立ってまちづくりを考える場合、地域・都市との関係性をふまえて住環境をとらえる必要がある。住宅の快適性確保、注目されている様々な省エネ型の住宅設備に加えて、地域・都市の土地利用、生態系との関係、熱環境対策、エネルギーシステムなど、快適で住みやすい住環境計画のための知識を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
設備計画、環境工学I、環境工学IIを履修し、環境工学と建築設備の基礎知識を習得していること。
まちづくり学科の学生は、まちづくり演習と平行して履修することが望ましい。

<具体的な到達目標>
住宅設備、地域・都市の土地利用、空間構成、生態系との関係、熱環境対策などの知識を総合的に理解・修得し、快適で住みやすい住環境計画を考え実践する基礎力を身につけることを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加えて、講義内容に関して考える仕組みを身につけられるよう、数週に1回程度、小課題を課して講義内容を理解しているか確認する時間を設けます。

第1回 ガイダンス 住環境とは
 準備学習:住環境の良し悪しを決める要素について各自考えてくること。
第2回 地域・都市の気候と熱環境1
 準備学習:参考書「はじめての建築環境工学」の9章を読んでおくこと。
第3回 地域・都市の気候と熱環境2
 準備学習:「緑化の熱環境緩和効果」について調べておくこと。
第4回 エネルギーの面的利用
 準備学習:「地域冷暖房システム」について調べておくこと。
第5回 地域・都市のエネルギーシステム
 準備学習:「スマートシティ・スマートコミュニティ」について調べておくこと。
 ※第2回〜第5回については、参考書(1)〜(2)も予習復習の参考とすること。
第6回 生態系と関係性のデザイン
 準備学習:「パーマカルチャー」の意味について調べておくこと。
第7回 パーマカルチャー的視点からの住環境デザイン
 準備学習:パーマカルチャーと住環境の関係について調べておくこと。
第8回 パーマカルチャーデザイン事例
 準備学習:パーマカルチャーの実践事例について調べておくこと。
第9回 地産地消の家づくり
 準備学習:「地産地消」の意味について調べておくこと。
 ※第6回〜第9回については、参考書(3)〜(7)も予習復習の参考とすること。
第10回 自然素材利用と環境性能の調査例
 準備学習:住宅に使用される自然素材について調べておくこと。
第11回 住宅の環境性能とエネルギー設備
 準備学習:参考書「はじめての建築環境工学」の3章と5章を読んでおくこと。
第12回 ライフスタイルとHEMS
 準備学習:「HEMS」の意味について調べておくこと。
第13回 環境に配慮したまちづくり
 準備学習:環境配慮型のまちづくりの事例について調べておくこと。
 ※第10回〜第13回については、参考書(6)〜(9)も予習復習の参考とすること。
第14回 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
数回予定している小課題は主として理解度確認のために実施し、成績は期末試験結果で評価する。
60点以上で合格とする。

<教科書>
指定教科書なし。

<参考書>
(1) 都市環境学(都市環境学教材編集委員会編),森北出版
(2) 都市・地域エネルギーシステム(佐土原聡・中島裕輔他 著),鹿島出版会
(3) パーマカルチャーしよう! 愉しく心地よい暮らしのつくり方,自然食通信社
(4) パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン(ビル・モリソン著),農文協
(5) パーマカルチャー 自給自立の農的暮らしに(パーマカルチャーセンタージャパン編),創森社
(6) 畑がついているエコアパートをつくろう(平田裕之・山田貴宏 著),自然食通信社
(7) 里山長屋をたのしむ(山田貴宏 著),学芸出版社
(8) はじめての建築環境工学(小林茂雄・中島裕輔他 著),彰国社
(9) ZED Book ゼロエネルギー建築(高口洋人・中島裕輔 訳),鹿島出版会

<オフィスアワー>
毎週木曜11:30〜12:00,新宿校舎24階2416号室


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