2016年度工学院大学 建築学部まちづくり学科
○まちづくり演習(Urban Design and Planning Studio)[2H17]
2単位 遠藤 新 教授 [ 教員業績 JP EN ] 野澤 康 教授 [ 教員業績 JP EN ] 星 卓志 教授 [ 教員業績 JP EN ] 下田 明宏 教授 [ 教員業績 JP EN ] 篠沢 健太 教授 [ 教員業績 JP EN ] 中島 裕輔 教授 [ 教員業績 JP EN ] 西川 豊宏 准教授 [ 教員業績 JP EN ] 久田 嘉章 教授 [ 教員業績 JP EN ] 藤賀 雅人 助教 村上 正浩 教授 [ 教員業績 JP EN ] 保 清人 非常勤講師 山門 和枝 特任助教
- <授業のねらい>
- まちづくり4分野の知識や知見を用いた分析的手法等を通じて街の特性を理解し、その街の抱える空間的課題に答える提案を構想する力を育む。
- <受講にあたっての前提条件>
- まちづくり学概論を履修すること。まちづくり4分野(都市デザイン、ランドスケープデザイン、安全安心、環境共生)における基礎的な視点を身につけておくこと。
- <具体的な到達目標>
- (1) まちづくり4分野の視点から、既存の街や計画案の特徴を理解するための基礎的な分析作業ができるようになる。
(2) 都市生活者の暮らしと都市的活動(アクティビティ)を具体的にイメージすることができる。 (3) 土地の有効活用ならびに公共の福祉の観点を持って、ある街の望ましい将来像を構想し、具体的な空間を通じて提案することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 対象地区:西新宿5丁目
演習課題:対象地区のある中心部付近に設定する、あるエリア(A地区)を対象に、土地の有効活用ならびに公共の福祉の観点から魅力的な中層の街としての将来像を構想せよ。(詳細は演習ガイダンス時に説明する)
第1回 オリエンテーション ・ガイダンス、密集市街地を考えるための「まちづくり4分野」の基本的視点について ・グループ議論の作法:ブレーンストーミング、KJ法、意見やアイデアの整理方法について実習 ・準備学習:課題書を熟読し、疑問点などを把握しておくこと。
第2回 都市生活を考える@:街を歩き記録する ・現地調査と記録 ・準備学習:翌週までの宿題を各週の演習時間の最後に説明する。宿題を各自完了させておくこと。 (第2回〜第13回まで共通)
第3回 都市生活を考えるA:市街地の密度と都市構造 ・新宿区、西新宿、5丁目という3つのスケールの視点から都市構造や都市施設の分析 ・対象地区の立地特性を理解 ・中層の街の事例調査(レポート作成)、市街地密度の分析
第4回 都市生活を考えるB:都心のライフスタイル ・中層の街の事例調査報告、市街地密度の分析報告 ・都心居住とは何か、集合住宅プランの分析 ・家計の計算を通じて都心居住とそのライフスタイルのイメージを持ってみる。 ・どのような人が西新宿5丁目に住むのか。立地と市場を勘案し、将来住民の属性を具体的に考察
第5回 密集市街地を理解する@:場所特性を読み解く ・対象地区の街路環境(熱環境、風環境等)、防災と安全安心、道路環境や地形に関する現地調査 ・地図分析および現地調査から対象地区の場所特性の分析(A・B・C地区の違い理解)
第6回 密集市街地を理解するA:密集市街地の開発可能性 ・密集市街地における建築条件の理解 ・ガワとアンの建物ボリュームの違いを建築条件の違いから理解する。 ・現況の規制でA地区のボリュームを立ち上げてみる(ボリューム模型作成の練習)
第7回 中層の街を構想する/まちづくり方針の検討@ ・A地区全体のまちづくり方針、まちづくりのコンセプトを検討する。
第8回 中層の街を構想する/まちづくり方針の検討A ・まちづくりの方針に基づく全体構想の作成、テーマ別方針の検討 ・A地区全体として望ましいボリューム配置を検討し、中層の街を構想してみる。 ・複数の案を作成、比較検討する。
第9回 中層の街を構想する/まちづくり方針の検討B ・テーマ別方針の検討 ・これまでの作業成果を点検し、中間発表に向けたとりまとめ作業を行う。
第10回 中間発表
第11回 中層の街を構想する/まちづくり方針の検討C
第12回 中層の街を構想する/まちづくり方針の検討D
第13回 提出・発表・講評
第14回 授業内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 求められる成果物の質、課題への取り組み、等から総合的に評価する。単位の認定は,中間発表と最終発表を含む全て発表の機会に参加し、要求される成果物を全て提出し、全課題の合計得点が60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 特に指定せず必要に応じて資料を配布する。
- <参考書>
- まちづくりデザインのプロセス、日本建築学会編著
まちの見方・調べ方―地域づくりのための調査法入門、朝倉書店
- <オフィスアワー>
- 火曜日5限、設計準備室(新宿A0961室)にて対応する。
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