2016年度工学院大学 建築学部まちづくり学科

建築の安全(Architectural Safety)[2E17]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
村上 正浩 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
建築の火災安全対策と日常的な事故・犯罪の予防対策について学ぶ。火災安全・消防法・消防用設備・防火防災管理の知識を身につけると同時に、出火防止計画・延焼拡大防止計画・防排煙計画・避難計画の考え方を習得する。さらには建築内外で発生する事故・犯罪を未然に防ぐための予防対策を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
既習科目、または並行履修科目についての前提条件は特にないが、3大学連携科目の「社会貢献学入門」「減災学入門」「地域の安全」については事前に受講しておくことが望ましい。

<具体的な到達目標>
・火災・消火の原理、消防法、消防用設備、防火・防災管理について説明できる。
・出火防止・延焼拡大防止・防排煙・避難に関わる計画の考え方を説明できる。
・日常的な事故・犯罪を予防するための対策について説明することができる。

<授業計画及び準備学習>
下記の内容に加え、講義した内容についてコメントを求めたり小課題を課したりすることで、講義内容を理解しているか確認する時間を毎回の授業に設けます。
第1回 ガイダンス
講義の進め方とレポート課題の内容・評価基準について説明する。
準備学習:シラバスを熟読しておく。

第2回 建築内の事故予防
建築内で日常的に発生する事故を未然に防ぐための対策を理解する。
準備学習:新聞記事や日経アーキテクチャを参考に、建築内で日常的にどのような事故が起きるのかを考えておくこと。

第3回 防犯環境設計
日常的に発生する犯罪を未然に防ぐための対策を理解する。
準備学習:警察白書などをもとにわが国の犯罪情勢について理解しておく。

第4回 火災安全の基礎知識(1)
火災被害の実態と原因、火災の原理、消火の原理を理解する。
準備学習:講義資料を読み、火災の基礎について理解しておく。

第5回 火災安全の基礎知識(2)
消防法の改正につながった過去の火災事例を学ぶ。
 準備学習:講義資料を読み、過去の火災事例を調べておく。

第6回 火災安全の基礎知識(3)
感知器の原理、消防法の基礎を理解する。
準備学習:講義資料を読み、感知器の仕組みと消防法について理解しておく。

第7回 消防用設備(1)
消火器、連結送水管の仕組みや設置基準などを理解する。
準備学習:講義資料を読み、消火器と連結送水管の仕組みについて理解しておく。

第8回 消防用設備(2)
屋内消火栓設備の仕組みや設置基準などを理解する。
準備学習:講義資料を読み、屋内消火栓設備の仕組みについて理解しておく。

第9回 消防用設備(3)
スプリンクラー設備・その他の消火設備の仕組みや設置基準などを理解する。
準備学習:講義資料を読み、スプリンクラー設備・消火設備の仕組みについて理解しておく。

第10回 防火計画
出火防止・延焼拡大防止に関わる計画を理解する。
準備学習:火災の原理・火災の拡大を復習しておく。参考図書「やさしい火災安全計画(青木義次・富松太基・森山修治、学芸出版社)」も参考にする。

第11回 防排煙計画
防排煙に関わる計画を理解する。
準備学習:講義資料を読み、防排煙設備について理解しておく。参考図書「やさしい火災安全計画(青木義次・富松太基・森山修治、学芸出版社)」も参考にする。

第12回 避難計画
避難に関わる計画を理解する。
準備学習:講義資料を読み、避難設備について理解しておく。参考図書「やさしい火災安全計画(青木義次・富松太基・森山修治、学芸出版社)」も参考にする。

第13回 防火・防災管理
防火・防災管理の考え方を理解する。
準備学習:講義資料を読み、防火・防災管理について理解しておく。

第14回 学習内容の振り返り
準備学習:定期試験で解けなかった問題の解き方を考えておく。

<成績評価方法>
各回に行う小課題と定期試験の合計が60点以上を合格とする。小課題と定期試験の評価割合は2:8とする。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
・「図解 よくわかる消防設備―マイホームから高層ビルまで」、防災研究会AFRI、日本実業出版社
・「やさしい火災安全計画―設計上の盲点と解決策」青木義次・富松太基・森山修治著、学芸出版社
・「建築防災・安全」室崎益輝著、鹿島出版会
・「建築防火」堀内三郎著、朝倉書店
・「イラストでわかる防災・消防設備の技術」中井多喜雄著、学芸出版

<オフィスアワー>
新宿校舎24階A-2414 月曜日〜金曜日 18:00〜19:00 ただし事前に予定を確認のこと。


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