2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科

音響工学(Acoustic Engineering)[5L09]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
島内 末廣 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
音の性質や関連技術の役割を様々な視点から概観し、現代の音響工学を理解する上で必須となる基本原理を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
ディジタル信号処理の基礎知識があることが望ましい。

<具体的な到達目標>
・人が音声を発声する原理、周囲の音を聞き分ける原理を理解し、定性的な説明ができる。
・ディジタル信号の量子化ビット数やサンプリング周波数と、音声の品質との関係を定性的に説明できる。
・フーリエ変換に基づく音の周波数分析の原理を理解し、データの分析ができる。
・音の伝搬系のインパルス応答と音声信号のたたみ込み演算を計算できる。

<授業計画及び準備学習>
1.音を聞く仕組み:
 準備学習:教科書の第2章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
2.音の収録と再生の基本
 準備学習:教科書の第3章3.1〜2を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
3.音の収録と再生の応用
 準備学習:教科書の第3章3.3〜4を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
4.音声の発話と認識
 準備学習:教科書の第4章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
5.音楽と音響
 準備学習:教科書の第5章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
6.音の伝搬と室内音響
 準備学習:教科書の第6章6.1〜2を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
7.騒音
 準備学習:教科書の第6章6.3〜6を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
8.超音波
 準備学習:教科書の第7章を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
9.音の物理:ばねとおもりのモデル
 準備学習:教科書の第8章8.1〜5を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
10.音の物理:波動方程式
 準備学習:教科書の第8章8.6〜10を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
11.音のディジタル信号処理:量子化と標本化
 準備学習:教科書の第9章9.1を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
12.音のディジタル信号処理:離散フーリエ変換
 準備学習:教科書の第9章9.2〜3を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
13.音のディジタル信号処理:ディジタルフィルタ
 準備学習:教科書の第9章9.4〜5を読んで疑問箇所等を整理しておくこと。
14.学習成果の確認(授業内試験)
 準備学習:前回までの総復習を行うこと。

<成績評価方法>
原則、期末試験において、60点以上を合格とする。
授業にきちんと出席することが成績評価の前提。

<教科書>
鈴木陽一、赤木正人、伊藤彰則、佐藤洋、苣木禎史、中村健太郎著、音響学入門、コロナ社、2011年

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
非常勤講師のため、質問等は、講義前後の時間に、A-1211外来講師室にて受付ける。
講義中の質問も歓迎する。

<学生へのメッセージ>
自身の体験と照らし合せながら、「音」に興味を持って講義を受講して欲しい。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.