2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科

画像工学(Image Science and Technology)[5H10]

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2単位
陳 キュウ 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
画像の処理と認識・理解についての基本的考えに重点を置き,具体的応用に際し,柔軟な発想ができるようになることを講義の目標とする。演習課題例をできるだけ豊富に取り入れる。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
本講義では画像認識・画像処理システムを構成する上で本質的に重要な問題点を自ら解決出来る力、即ち”問題解決能力”を身に付ける。

<授業計画及び準備学習>
第1週 画像工学概論,画像工学の応用分野,パターン認識と画像処理,画像処理のシステム的考え方
第2週 画像情報理論,情報理論の基礎,画像情報の統計的性質,離散的画像変換
第3週 色情報,等色,混色,表色系,画像情報処理,画像の強調と復元
第4週 雑音除去,幾何学的歪補正,濃度値の補正,しきい値処理とエッジ・領域の検出,しきい値処理の基本的考えと具体例の説明
第5週 2値画像の特徴抽出,正方格子の性質,線要素の抽出,距離変換,細線化と中心線の抽出
第6週 領域の性質と領域分割,濃淡領域の性質,領域のラベル付け,2値領域の形状特徴
第7週 テクスチャー特徴,同時生起行列,ランレングス統計,フーリエ変換特徴
第8週 画像処理の手法とアルゴリズムの関係,並列処理と逐次処理,画像処理における探索技法
第9週 弛緩法,確率的弛緩法,画像の強調,画像のラベル付け
第10週 画像処理の応用例,指紋画像の同定,ミクストモード通信,顔画像の照合,その他
第11週 画像情報の符号化,2値画像の符号化,多値画像の符号化,線画像の符号化,カラー画像の符号化,ベクトル量子化
第12週 画像の認識,決定理論に基づく画像パターンの認識,構造的パターン認識法
第13週 画像工学の将来動向,コンピュータビジョン,3次元情報処理の概要について述べる
第14週 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
定期試験の結果により評価。

<教科書>
「画像工学」南敏,中村納共著(コロナ社)

<参考書>
授業内で随時紹介。

<オフィスアワー>
火曜日 15:35-17:20  新宿キャンパス高層棟 A-2275

<学生へのメッセージ>
画像処理の奥深さと楽しさを理解して頂きたい。


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