2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科

符号理論(Coding Theory)[5E17]

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2単位
陳 キュウ 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
ディジタル情報通信技術の進歩に対して符号化技術が重要な役割を果たしている。本講義では、符号理論の基礎と応用について概説する。ディジタル情報の伝送・記録の際に生じる誤りを検出/訂正符号技術を中心として講義する。

<受講にあたっての前提条件>
1.初等的な確率論知識が必要である。
2.前期の「情報理論」を履修したことが望ましい。

<具体的な到達目標>
1.符号化・復号化の仕組みが理解できる。
2.誤り訂正技術の有効性が理解できる。
3.誤り訂正符号の生成法及び復号法が計算できる。

<授業計画及び準備学習>
1. 情報源符号化
第1回- イントロダクション、符号化の基礎、符号の木
準備学習:教科書6.1〜6.2を熟読し、確率論知識を復習する。

第2回- クラフトの不等式、情報源符号化の基本定理、ハフマンの符号化
準備学習:教科書6.3〜6.5を熟読し、例題を解く。
2. 通信路符号化
第3回- ハフマン符号化の証明、パリティチェック符号
準備学習:教科書7.1を熟読し、例題を解く。

第4回- ハミング符号、既約台形正準形
準備学習:教科書7.1.2〜7.1.3を熟読し、例題を解く。

第5回- 巡回符号(1)
準備学習:教科書7.2を熟読し、例題を解く。

第6回- 巡回符号(2)
準備学習:教科書7.2を熟読し、例題を解く。

第7回- BCH符号(1)
準備学習:教科書7.3を熟読し、例題を解く。

第8回- BCH符号(2)
準備学習:教科書7.3を熟読し、例題を解く。

第9回- BCH符号(3)
準備学習:教科書7.3を熟読し、例題を解く。
3. 連続情報の符号化
第10回- PCM方式、量子化、圧縮・伸長
準備学習:教科書8.1〜8.2を熟読し、例題を解く。

第11回- ΔPCM・DPCM・ΔM方式、変換符号化方式
準備学習:教科書8.2〜8.3を熟読し、例題を解く。

第12回- ブロック符号化方式、フレーム間符号化方式、速度―ひずみ関数
準備学習:教科書8.4〜8.6を熟読し、例題を解く。
4. 暗号理論
第13回- 暗号理論、暗号理論の概要、慣用暗号、データ暗号化規格DES

第14回-学習内容の振り返り

<成績評価方法>
出席、レポート、試験の結果を総合的に評価する。

<教科書>
「情報理論」(第2版), 南敏著, 産業図書, 1993

<参考書>
適宜指定する

<オフィスアワー>
火曜日 15:35 - 17:20 新宿キャンパス A-2275


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