2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科
電子デバイス工学II(Electron Devices II)[4H14]
2単位 尾沼 猛儀 准教授
- <授業のねらい>
- 電子デバイスはIT社会を担う基本素子である。本講義では電子デバイス工学-Iに続いて、撮像デバイスに使われているCCD、USB メモリやデジカメのSD Cardに使われているフラッシュメモリ、磁気を使ったHDD (Hard Disc Drive)、レーザ光を読み出しや書き込みに使うCD、DVD、マンマシーンインターフェースである液晶ディスプレイ、通信に使われているHEMTやHBTなどの電子デバイス、光ファイバー通信用レーザ・ダイオード、発光ダイオード、これらのデバイスに不可欠なIII-V族化合物半導体、更に太陽電池の原理、集積回路の概念と構造などについて学ぶ。
- <受講にあたっての前提条件>
- 授業は教科書に沿って行われます。授業計画に書かれている部分の予習復習を前提としています。
- <具体的な到達目標>
- 授業計画に書かれているキーワードについて、言葉で説明できる程度に理解することが目標です。
- <授業計画及び準備学習>
- 準備学習について:
教科書の内容に沿って講義を行うので、毎週の講義に対応する箇所をよく読んで、講義の予習・復習に当てること。
第1週 ガイダンス、電子デバイス工学-Iの復習 バンド図の描き方 第2週 MOSFET(電界効果トランジスタ)- I MOSダイオード、蓄積、空乏、反転 第3週 MOSFET - II MOSFETの構造と動作原理、エンハンスメント型、 ディプレッション型、相互コンダクタンス 第4週 電荷結合デバイス(CCD) CCDの構造と動作、界面準位と埋め込みチャンネル 第5週 撮像デバイス(イメージ・センサ) CCDイメージ・センサの作り方と構成 CMOSイメージ・センサとの比較 第6週 メモリ:MOSメモリ メモリの構成、DRAM, SRAM, ROM, 不揮発性メモリ 第7週 メモリ:磁気記録と光記録 動作原理、テープレコーダ、HDD CD、DVD(追記型、書き換え可能型) 第8週 ディスプレイ + 中間試験 LCD(Liquid Crystal Display) 第9週 III-V族化合物半導体 特徴、バンド構造、混晶半導体、ヘテロ接合 第10週 通信用マイクロ波デバイス ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ 変調ドープFET 第11週 光デバイスI 発光遷移と光吸収、発光ダイオード 第12週 光デバイスII レーザ・ダイオード、光検出器、太陽電池 第13週 集積回路(IC)の概念と構成 第14週 期末試験 第15週 学習内容の振り返り
- <成績評価方法>
- 中間テストと演習・レポート課題(20-40%)及び期末テスト(60-80%)の結果による。テストでは、授業計画に書かれているキーワードについて、言葉で説明できるレベルの理解をチェックする。テストでは教科書、ノートの持ち込み不可。
- <教科書>
- 「電子デバイスの基礎と応用」長谷川文夫・本田 徹 共著(産業図書:3024円)
- <参考書>
- 「半導体デバイス第2版--基礎理論とプロセス技術--」 S.M.ジー著、南日、川辺、長谷川訳(産業図書:7128円)
- <オフィスアワー>
- 毎週木曜の16:00〜17:00間、新宿校舎A2168室にて。
八王子校舎での面会を希望する場合には、毎週水曜16:00〜17:00の間、4号館705室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 説明やプレゼンテーション(ppt)内容が分からなければその場で説明を求めたり、気軽に質問して下さい。質問がない場合は指名してこちらから質問します。
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