2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科

電子デバイス工学II(Electron Devices II)[4H14]

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2単位
尾沼 猛儀 准教授  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
電子デバイスはIT社会を担う基本素子である。本講義では電子デバイス工学-Iに続いて、撮像デバイスに使われているCCD、USB メモリやデジカメのSD Cardに使われているフラッシュメモリ、磁気を使ったHDD (Hard Disc Drive)、レーザ光を読み出しや書き込みに使うCD、DVD、マンマシーンインターフェースである液晶ディスプレイ、通信に使われているHEMTやHBTなどの電子デバイス、光ファイバー通信用レーザ・ダイオード、発光ダイオード、これらのデバイスに不可欠なIII-V族化合物半導体、更に太陽電池の原理、集積回路の概念と構造などについて学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
授業は教科書に沿って行われます。授業計画に書かれている部分の予習復習を前提としています。

<具体的な到達目標>
授業計画に書かれているキーワードについて、言葉で説明できる程度に理解することが目標です。

<授業計画及び準備学習>
準備学習について:
 教科書の内容に沿って講義を行うので、毎週の講義に対応する箇所をよく読んで、講義の予習・復習に当てること。

第1週 ガイダンス、電子デバイス工学-Iの復習
 バンド図の描き方
第2週 MOSFET(電界効果トランジスタ)- I
 MOSダイオード、蓄積、空乏、反転
第3週 MOSFET - II
 MOSFETの構造と動作原理、エンハンスメント型、
 ディプレッション型、相互コンダクタンス
第4週 電荷結合デバイス(CCD)
 CCDの構造と動作、界面準位と埋め込みチャンネル
第5週 撮像デバイス(イメージ・センサ)
 CCDイメージ・センサの作り方と構成
 CMOSイメージ・センサとの比較
第6週 メモリ:MOSメモリ
 メモリの構成、DRAM, SRAM, ROM, 不揮発性メモリ
第7週 メモリ:磁気記録と光記録
 動作原理、テープレコーダ、HDD
 CD、DVD(追記型、書き換え可能型)
第8週 ディスプレイ + 中間試験
 LCD(Liquid Crystal Display)
第9週 III-V族化合物半導体
 特徴、バンド構造、混晶半導体、ヘテロ接合
第10週 通信用マイクロ波デバイス
 ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ
 変調ドープFET
第11週 光デバイスI
 発光遷移と光吸収、発光ダイオード
第12週 光デバイスII
 レーザ・ダイオード、光検出器、太陽電池
第13週 集積回路(IC)の概念と構成
第14週 期末試験
第15週 学習内容の振り返り

<成績評価方法>
中間テストと演習・レポート課題(20-40%)及び期末テスト(60-80%)の結果による。テストでは、授業計画に書かれているキーワードについて、言葉で説明できるレベルの理解をチェックする。テストでは教科書、ノートの持ち込み不可。

<教科書>
「電子デバイスの基礎と応用」長谷川文夫・本田 徹 共著(産業図書:3024円)

<参考書>
「半導体デバイス第2版--基礎理論とプロセス技術--」 S.M.ジー著、南日、川辺、長谷川訳(産業図書:7128円)

<オフィスアワー>
毎週木曜の16:00〜17:00間、新宿校舎A2168室にて。
八王子校舎での面会を希望する場合には、毎週水曜16:00〜17:00の間、4号館705室にて。

<学生へのメッセージ>
説明やプレゼンテーション(ppt)内容が分からなければその場で説明を求めたり、気軽に質問して下さい。質問がない場合は指名してこちらから質問します。


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