2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科
ユビキタス概論(Introduction to Ubiquitous Network Technology)[4E10]
2単位 水野 修 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい>
- ユビキタスネットワーク,コンピューティングの概要と,それらを構成する基盤技術について解説し,コアとなる技術やサービス動向を理解し,新たなサービス提案ができることを達成目標とする.
- <受講にあたっての前提条件>
- ・情報通信工学科の3年生進級レベルの基礎学力を身に着けていること.
・新しい情報通信サービスや技術について好奇心を持っていること.
- <具体的な到達目標>
- ・「ユビキタス」の概念や社会的背景,今後の動向について考察できる.
・「ユビキタス」にかかわる,代表的な方式や個別のコア技術について理解する. ・グループディスカッション(演習)を通じて,積極的に自分の意見を述べ,まとめる力を養成する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1.オリエンテーション:ユビキタスとは?
この講義の概要を知り,「ユビキタス」とは何かについて理解します. 準備・復習:特になし
2.ユビキタスにまつわる社会背景 ユビキタスが注目されてきた歴史と,現在の情報通信サービスにおける「ユビキタス」の位置づけを理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
3.アイデンティティ管理と認証・認可 ユーザを認識するための”アイデンティ”と認証・認可について,代表的な方式とそれを支える技術について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
4.ICカード アイデンティティを持ち運ぶ方式としてのICカードについて,規格とそれを支える技術,およびサービスの展開について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
5.RFID 多くの物を自動認識するための方式としてのRFIDについて,代表的な方式とそれを支える技術についてバーコードと対比し理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
6.センサネットワーク M2M(Machine to Machine)サービスの代表的な方式としてのセンサネットワークについて,センサデバイスやネットワーク技術について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
7.スマートグリッド 効率的な電力供給方式として期待されてるスマートグリッドについて,背景や要件と現状の技術動向について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
8.情報家電ネットワーク 家庭内の電化製品をネットワーク化することによって実現できるサービスと,代表的な方式や技術について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
9.位置情報,地図情報 場所や地図を用いることで実現できるサービスと,GPSなどの代表的な方式や技術について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
10.自動車とユビキタス 自動車や交通機関と関わるユビキタスサービスと,ITS,ETC,VICSなどの代表的な方式や技術について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
11.プレゼンス,コンテキストアウェアネスとウエァラブル端末 ユーザの状況に適応してサービスを提供する”コンテキストアウェアネス”や,それを支える”プレゼンス”について代表的な方式や技術について,またウェアラブル端末について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
12.無線LANとアドホックネットワークの概要 インフラがないネットワークシステムであるアドホックネットワークについて,基本となる技術について理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
13.アドホックネットワーク方式とメッシュネットワーク アドホックネットワークについて,経路構築技術を中心に理解します.また,応用例として,メッシュネットワークについても理解します. 準備:講義の資料をダウンロードし,目をとおしておくこと. 復習:講義の内容を振り返り,資料を再整理すること.
14.学習内容の振り返り
●各回に授業中に演習として「グループディスカッション」を行います.
- <成績評価方法>
- 試験期間に実施する試験70点+演習30点(積極性や独創性を評価します)
の計100点満点のうち,60点以上を合格とします.
ただし,正当な理由なく5回以上欠席した者は成績評価を行わないことがあります.
- <教科書>
- ・授業で使用するPPT資料をキューポートにアップロードしておくので,事前に入手しておくこと.
- <参考書>
- ・一部,通信ソフトウェア論IIのテキスト「ネットワークソフトウェア」(角田良明著 共立出版 ISBN978-4-320-12316-8)の内容が関係します.
- <オフィスアワー>
- 火曜日2限目,3限目 A-2217室
メールでの質問等は omizuno_at_ieee.org (_at_は@に置き換えること)
- <学生へのメッセージ>
- 新しいトピックスをなるだけ紹介したいと思います.また,技術だけではなくその背景についても理解してください.
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