2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科
高周波工学(High Frequency Engineering)[3L10]
2単位 板波 隆雄 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 高周波工学は,高周波数の電磁波に関する知識を習得するため,マイクロ波工学および光工学を中心に講義を進める。両者の技術が種々の面で共通性を有するため,その基本特性である電磁波の空間での伝播・回折等の動作、伝送路中での動作、それらの応用等について理解することを狙いとする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 必修科目である数学I、数学II、物理学IIの内容を理解していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- (1)マイクロ波・光技術の特徴と応用分野について説明できること
(2)電磁波の放射、伝播、反射と透過,散乱と回折について説明できること (3)導波管、光ファイバの伝送モード、伝送特性について説明できること (4)レーダーの基本的原理について説明できること (5)伝送線路を等価回路的に取り扱う手法の基本的事項について説明できること (6)スミスチャートの意味と使用法について説明できること
- <授業計画及び準備学習>
- 第1回:[ガイダンス]
第2回:マイクロ波・光技術の特徴と応用分野 第3回:伝送線路(導波管および光ファイバにおける電磁波の伝搬)、ミニ演習 第4回:電磁界解析の基礎的事項,電波の伝搬、ミニ演習 第5回:電磁波の反射と透過,ミニ演習 第6回:電磁波の散乱と回折、ミニ演習 第7回:電磁波の放射、ミニ演習 第8回:方形導波管の特性、波動方程式、ミニ演習 第9回:円形導波管、ストリップ線路の特性 、ミニ演習 第10回:レーダー(パルス式、ドップラ式)、ミニ演習 第11回:等価回路的手法(伝送路の方程式等)、ミニ演習 第12回:光ファイバー伝送特性(基本パラメータ,伝送損失)、ミニ演習 第13回:マイクロ波・光波帯受動回路,能動回路 、ミニ演習 第14回:学習内容の振り返り 準備学習:各回の講義の内容の電子教材を講義前にダウンロードし目をとおすこと
- <成績評価方法>
- 原則は定期試験で評価し、60点以上の者に単位を認める.ただし、試験の点数が60点未満でも授業へ の参加状況を勘案する.「授業への参加状況」の判断は、ミニ演習への取り組み等により行う。
- <教科書>
- 指定教科書なし
- <参考書>
- 「電波工学」上崎著(サイエンスハウス社)
「マイクロ波・光工学」宮内,赤池,石尾共著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 原則は、水曜日 14:30〜16:20 これ以外でも12階講師室に在室していれば対応可
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