△電波通信工学（Radio Communication Engineering）[3H10]

＜授業のねらい＞

情報通信ネットワーク，特に無線通信の基本技術を習得する．
・電波の原理，電波伝搬の基礎，無線信号の変調・復調技術を理解する．
・理解した無線通信技術を用いて，受信特性を計算でき，無線システムの性能を評価できる．

＜受講にあたっての前提条件＞

通信工学の基礎，電磁気学の基本を理解していること．

＜具体的な到達目標＞

・電波の性質を理解し，周波数，波長から電波のエネルギーを計算できる．
・基本アンテナの放射界，受信点での受信電界強度を計算できる．
・無線通信システムにおける伝搬損失の現象を理解し，受信局での受信電力を計算できる．
・変復調信号を数式化でき，かつその現象を可視化できる．

＜授業計画及び準備学習＞

１．情報通信の最新技術動向（国内および海外）
２．無線通信の歴史
３．電磁波の基礎，電波の特徴・性質
４．電波のエネルギー
５．電波の放射界の解析
６．電波伝搬の基礎
７．フェージングの現象と種類
８．アンテナの種類と基本特性
９．無線通信における変調と送信
１０．無線通信における受信と復調
１１．ディジタル変復調QAM
１２．通信品質の評価方法および信号誤り率特性の解析
１３．具体的な無線システムの構成
１４．学習成果の振り返り

＜成績評価方法＞

原則として定期試験と講義中に行う小テストによる100点評価で行う．60点以上で合格とする．

＜教科書＞

指定教科書無し．原則，パワーポイントによるスライドを使用する．

＜参考書＞

本科目も含めて情報通信ネットワークを幅広く学びたい諸君には；
大塚裕幸監修；基本からわかる　情報通信ネットワーク，オーム社

＜オフィスアワー＞

水曜日　12：50〜13：40　新宿校舎Ａ−２２７７

＜学生へのメッセージ＞

企業経験をもとにした実践的な内容を盛り込む．

＜備 考＞

特になし