2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科

情報通信工学実験III(Experiments in Information and Communications Engineering III)[2H15]

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2単位
馬場 健一 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
山口 実靖 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
石塚 文則 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
現代ネットワークの基礎となる技術を実習を通して身に付けることを目的とする。情報通信ネットワークの構築、運用、管理などの技術について知識を得ることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
情報通信工学科2年次開講科目「通信工学基礎」の履修が望ましい。

<具体的な到達目標>
ネットワーク機器として、ルータ、スイッチの機能と役割を理解していること。シスコ社製のルータやスイッチの簡単な設定ができること。与えられた条件下で、IPアドレスをネットワーク機器に対して、適切な割り振りができること。

<授業計画及び準備学習>
第1週 実験ガイダンス(各テーマの理論と実験のねらいと概要)
第2週 LANケーブルの製作とケーブルテスタによる伝送品質の検査
第3週 ルータ操作入門とルータの追加的な管理機能の設定
第4週 ルータ及びホストのIP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスの設定
第5週 特定のユーザ要件に応じたルーティングプロトコルの設定
第6週 IPアドレス設計とIPルーティング実習
第7週 スイッチの基本操作とスイッチ間通信の設定
第8週 ルータとアクセスリストの設定
第9週 特定のネットワーク要件に適合するスイッチ設定のカスタマイズ
第10週 システムイメージおよびデバイスコンフィギュレーションファイルの管理
第11週 UNIX入門
第12週 パケットトレーサ入門
第13週 ルータリカバリとIOSメンテナンス
第14週 学習成果確認(実験報告書の最終提出)
ただし、開講年次により実験で扱うテーマの変更もしくは修正する場合がある。(第1週のガイダンス時に別途通知する。)第1週の準備学習として、ガイダンス前後に実験実施に必要となる関連分野について調査し、実験実施に反映させるように準備すること。また、第2週から第13週については、準備学習として、必要な場合には、事前に実験指導書の該当する実験項目について必ず読んで理解すること。実験終了後には実験報告書を作成することが必要となる。第14週については、受理可能な実験報告書を提出できるように事前に準備をしておくこと。

<成績評価方法>
全ての実験テーマを受講し、全ての報告書(レポート)を指定された期限内に提出することが評価の前提となる。報告書(レポート)の内容(体裁を含む)、実験への取り組み方(実験内容の理解と得られた結果に対する理解)、さらには口頭試問も含めて評価する。総合的に60点以上のものを合格とする。ただし、1つでも受理できないレポートが存在する場合には、放棄とみなし単位を認めない。

<教科書>
本実験のための指導書を販売する。(一部には、プリント配布資料の場合もあるので、開講時の実験ガイダンスで確認すること。)

<参考書>
指定参考書なし。ただし、実験テーマによっては、参考書を紹介する場合がある。

<オフィスアワー>
前学期の火曜日、電気系弱電実習準備室

<学生へのメッセージ>
本学科の専門科目の一つであるネットワーク工学関係の内容を実践的に学習できる実験実習科目である。全ての実験テーマに参加し、その報告書を出すことを義務付けていると共に、報告書全てが合格点に達することが単位認定の前提条件となるため、各実験テーマにしっかりと取組んで欲しい。

<備 考>
実験の内容についての基礎知識は、「通信工学基礎」を受講した学生については、講義内容が参考になる。また、再履修者に対しては必要な履修指導を取る場合がある。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1049/


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