2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科

キャリア教育I(Career Education I)[4N13]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
中川 裕美子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
1・基礎知識の習得
  キャリアおよびキャリアデザインについて、基礎知識を習得する。

2・マインド醸成
  若年者に向けられた社会からの期待やニーズを知り、それらに応えていくことができるようなマインドを醸成する。

3・基礎スキルの習得と体得
  自律性をもってキャリアをデザインすることができるように、社会人としての基礎スキルを習得、体得する。

<受講にあたっての前提条件>
1・全回、出席する意思がある。

2・全回、授業に集中する意思がある。(×私語、×他の授業で出された宿題をする、×爆睡等)

3・履修者同士の授業内における取り組み(例:話し合い、一緒に行うトレーニング等)に対して、
前向きに取り組む意思がある。(×後部座席で聴講するのみ、×グループワークやペアワークの拒否等)

<具体的な到達目標>
1・基礎知識の習得
  キャリアおよびキャリアデザインについて、基礎知識を習得し、他人に説明できるようになる。

2・マインド醸成
  若年者に向けられた社会からの期待やニーズを理解し、それらに応えていくことができるようなマインド(心、気持ち)に、自信がもてるようになる。

3・基礎スキルの習得と体得
  自律性をもってキャリアデザインができるレベルとなるように、キャリアデザイン基礎力を身につける。また、その基礎力の発揮を、「人生の楽しみや喜びにしていきたい」という、創造性豊かなキャリア形成の方向性をもつことができるレベルになる。

<授業計画及び準備学習>
1・オリエンテーション 

<主な内容>
・講師自己紹介
・授業概要説明
・キャリアデザイン概論

<準備学習>
この授業に対する自分自身の期待やニーズ(何を勉強したいのか、学びたいのか、どのような成長を遂げたいのか 等)をまとめておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:なし
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


2・キャリアデザイン概論 〜キャリアデザインと社会の関係性理解〜

<主な内容>
・キャリアデザインへの理解(キャリアデザインに関する基礎知識)
・キャリアデザインに求められる力

<準備学習>
 キャリアデザインがなぜ必要なのかを、自分なりに考えたり思ったりしてくること。社会人が学生や若年者(おおむね30歳未満の人)へ何を期待しているのかを、日常生活の中から把握しておく
こと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


3・社会人を知る 〜社会人が共有するマナー、コミュニケーション〜

<主な内容>
・コミュニケーション、マナーとは
・演習(コミュニケーション、マナーの基本)

<準備学習>
 社会人が求め、共有するマナーやコミュニケーションスキルとはどのようなものなのか、日常生活の中から把握しておくこと。
マナーやコミュニケーションについて、授業中に質問したいことがあれば、まとめておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


4・キャリアデザインスキル@ みつめる力

<主な内容>
・キャリアデザインにおける「みつめる力」の基礎知識
・「みつめる力」養成実習
・「みつめる力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 日常生活の中で、心をつかって深くものごとをみつめているか否か、自分自身を振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


5・キャリアデザインスキルA わきまえる力

<主な内容>
・キャリアデザインにおける「わきまえる力」の基礎知識
・「わきまえる力」養成実習
・「わきまえる力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 日常生活の中で、立場や役割、関係をどのように意識して、人間関係を構築、調整しているのかを振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


6・キャリアデザインスキルB 表現する力

<主な内容>
・キャリアデザインにおける「表現する力」の基礎知識
・「表現する力」養成実習
・「表現する力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 日常生活の中で、表現力全般において自己の課題は何であるのかを、よりいっそうの向上心をもって振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


7・キャリアデザインスキルC 創造する力

<主な内容>
・キャリアデザインにおける「創造する力」の基礎知識
・「創造する力」養成実習
・「創造する力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 日常生活の中で、どのような知恵や工夫を凝らしているのか、どのような創造力をどのように発揮しているのかを振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


8・キャリアデザインスキルD 続ける力

<主な内容>
・キャリアデザインにおける「続ける力」の基礎知識
・「続ける力」養成実習
・「続ける力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 自分自身について、「継続力があるのか」、「継続力を発揮することを、今現在しているのか」など、継続力について振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


9・キャリアデザインスキルE 育む(はぐくむ)力

<主な内容>
・キャリアデザインにおける「育む力」の基礎知識
・「育む力」養成実習
・「育む力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 「自分自身を育むことをしているのか」また、「人を育むことをしているのか」を振り返っておくこと。
さらに、育むことをしているのであれば、「育むときは、どのような心を大切にしているのか」を、振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


10・キャリアデザインスキルF 高める力

<主な内容>
・「高めるる力」の基礎知識
・「高める力」養成実習
・「高める力」を伸ばすために(課題解釈・課題克服法の検討)

<準備学習>
 自分自身において「日々、向上心を発揮しているのか」、また、「何に、どのように向上心を発揮しているのか」等、日々の向上心とそれに伴う行動について振り返っておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


11・自己紹介・キャリアビジョン作成法

<主な内容>
・自己紹介・キャリアビジョン作成の基礎知識
・実習:自己紹介、キャリアビジョン作成
・演習:自己紹介、キャリアビジョン発表

<準備学習>
  初回から前回までを復習し、「自己紹介すること」、「夢や未来を表現していくこと」を前提に、自己理解を深めておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


12・キャリアプレゼンテーション、学習成果(1〜11回まで)の振り返り

<主な内容>
・プレゼンテーションの基礎知識
・演習:キャリアプレゼンテーション
・学習成果(1〜11回まで)の振り返り

<準備学習>
 11回目に作成した、自己紹介とビジョンを発表できるように、授業をつうじて習得・体得してきたコミュニケーションスキルやマナーを再確認しておくこと。
 
 初回から前回までを復習しておき、自己紹介やキャリアビジョンの発表を前向きにチャレンジしようという心構えをもって参加すること。

 試験前として、初回からの内容全体を振り返り、質問や確認事項をまとめておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:指定された課題シート(シートの名称は回毎に異なる)記入し、提出すること
・宿題:提出物は特になし(特別な事情が発生した場合を除く)


13・学習成果の確認(筆記テスト)

<主な内容>
 授業内試験の実施(筆記試験)

<準備学習>
 初回から前回までの内容を総合的に復習しておくこと。配布された資料はすべて持参すること。

<提出課題・宿題等>
・授業前:なし
・授業終了時:答案用紙
・宿題:用意された次回への準備シートを記入し、次回に持参してくること


14・総まとめ(テスト返却・講評・最終授業日としての学習内容の振り返り)

<主な内容>
・テスト返却
・テスト結果の全体講評
・授業全体をつうじての振り返り

<準備学習>
 テストにおける自分の成果を振り返っておくこと。授業全体を再確認し、質問があればまとめておくこと。

<提出課題・宿題等>
・授業前:前回に配布された準備シートを、持参してくること
・授業終了時:感想文(シートは授業時に配布)
・宿題:なし

<成績評価方法>
<評価項目/評価割合>
1・授業態度・取り組み姿勢(対象:授業日1〜14回、テスト日を含む)/ 評価割合=20%
2・授業中に提出を求める課題提出 / 評価割合=40%
3・期末テスト(授業13回目に実施)/ 評価割合=40%

<合格基準>
上位者からAプラス、A、B、C、D、E、F(棄権)の中で評価し、D以上の者を合格(単位認定)とする。

<そのほかの詳細>
@ この授業の主な方針が、「道徳的態度と社会性」に分類されることから、「授業態度」と「取り組み姿勢」を評価対象とする。社会人になるにあたり、習慣化しておくべき重要事項として捉え、評価対象とする。

授業に熱心に参加し、チャレンジ精神をもって前向きに取り組もうとしている履修者に対して、積極的活動への評価を適正にするべきであろうという観点から設定している。キャリアデザインに苦手意識をもつ者にも、単位取得への不安を最低限に止めて、安心して履修し、学びを得てほしいという趣旨も含め、設定している。

なお、この評価は、そもそも出席していることが評価の前提である。

(高い評価につながる言動の例)
 ・前方座席を確保して受講している
 ・集中して受講している
 ・授業中熱心にメモを取る
 ・授業中、質問を自ら行う
 ・演習や話し合いに、果敢に取り組む
 ・ワークの際には、他の履修者と協力し合い、活発に取り組む
 ・事前課題を最大限努めて行ってくる
 ・クラスの雰囲気が良くなるように、他の履修者とより良いコミュニケーション(あいさつ等)を行っている
 
(低い評価につながる言動の例)
 ・できるだけ後方座席を確保する
 ・授業中に寝ている
 ・授業中に飲食をする
 ・授業中に私語が多い
 ・授業中の姿勢が、ひじをついて寝ているかのような態度である
 ・ペン回し、貧乏ゆすりなど、マナーにおいて問題行動を注意されても、改善努力なしに、その問題行動を続ける
 ・ほかの授業の課題やシートに取り組んでいる
 ・演習や話し合いに参加しようとしない
 ・他の履修者への迷惑行為をする、注意しても反省することなく続ける
 ・遅刻、アルバイトやサークルといった私的スケジュールを優先しての早退

A 授業中に提出を求める課題の提出状況は、60%以上であること。なお、内容の無記入提出、指定分量より少ない記入での提出は、提出と認めない。

B 期末テスト(授業13回目で実施予定)は、60%以上の得点であること。なお、試験は主に記述形式、授業中に配布した資料は持ち込み可とする予定。

C なお、課題提出もテストも、両方それぞれが、60%以上である必要がある。
  
D 課題提出期限(提出時間・タイミング等詳細)は、講師より各課題に合わせて適宜伝えられる。その期限を守らない提出は、「提出なし」の評価となる。

E テスト当日の欠席は、「棄権」とみなし、再テストは行わない。そのため、単位は取得できない。

F 天災や大きな交通事故に巻き込まれるなど、特別ともいえる緊急事態が発生した場合は、都度、学校・講師・履修者間で相談のうえ、対応方法、評価方法を適切に定める。しかし、評価にあたり、履修者の個人的な予定を優先させることはない。

(評価事例)

 例-A:『奨学金の説明会があるので、そちらに出席し、授業には出なかった』= 授業は欠席扱い
 理由:奨学金の説明会は数日設けられていて、授業を欠席しなくても参加できる。また、どうしても奨学金説明会日程にすべて授業が入っているのであれば、学校にあらかじめ相談ができる話であるため。

 例-B:『バンドの発表会があるので、授業内のテストを欠席する』= 授業欠席扱い、テスト放棄扱い
 理由:年間授業予定はあらかじめ出ているため、バンドの発表会は、学生として日程調整すべき話であるため。

 例-C:『学費を稼ぐためのアルバイトで、課題は期限内にできなかった、出さなかった』= 「課題提出なし」の評価扱い
 理由:お金と時間の管理は個々人の課題であり、授業の課題提出日を遅らせることを容認できる理由にはならないため。

<教科書>
・指定教科書なし

<参考書>
・指定参考書なし

<オフィスアワー>
・オフィスアワー:授業実施日(授業は木曜日5時限目)の、16時45分から授業開始時間まで。
・場所:八王子キャンパス、非常勤講師控室
・事前予約:必要
・予約方法:電子メールで前日18:00までに、面談希望のご連絡をください。
・メールアドレス:sonori@sonori.info (宛名:中川裕美子)
・注意点:sonori.infoのドメイン受信設定をお願いします。

<学生へのメッセージ>
こんにちは。
講師の中川裕美子です。
キャリア教育Tを担当し、2016年度で10年目となりました。

普段は、人材開発コンサルティングの会社を経営しながら、大学や短大、高校などでの授業や講座担当、ならびに、企業や社会人を対象をとした研修や教育・採用のコンサルティング業務をしています。

日本では、2020年に東京オリンピックが開催されます。
その準備が盛んになるこの2020年までの間は、貴重な体験をたくさんできます。

この発展的でリーダーを求める特徴的な時代に合わせて、伸び伸びとキャリアデザイン、キャリア教育を実施していただけるようにと、内容をよりいっそう時代に密接したものにしました。

これから社会に飛び立っていく皆さんにおいては、就職活動はもちろんのこと、これからの人生において、役立てていただける授業です。

授業形式は、講義、ペアワーク、グループワーク、セルフワーク、課題提出、プレゼンテーションなど、さまざまです。飽きることなく受講できます。
昨年度よりも、1コマの授業時間が長くなりましたので、よりいっそう参加型、演習型の形式にしていく方針です。

ぜひとも、履修してみてください。お待ちしています。

<備 考>
以下のような人に、履修をおすすめします。

・キャリアやキャリアデザインの基礎知識を体系立てて理解したい人
・自分の人生をじっくりみつめたり考えたりする時間が欲しい人
・自分自身に自信をもちたい人
・就職活動のために、視野を広げておきたい人
・コミュニケーションやマナーを学びたい人
・「おもてなし」に関して、理解を深めたい人
・社会人マインド(心、気持ち)を身につけたい人
・企業や社会での、日常的なコミュニケーションや人間関係の課題を知り、今後のキャリアにおいて参考にしたい人

<参考ホームページアドレス>
・ 中川裕美子の総合情報HP http://ameblo.jp/salon-de-sonori  ・ 中川裕美子による 就職、キャリアデザイン支援サイト http://www.career.style  ・ 中川裕美子による「SONORIおもてなしアカデミー」 http://www.omotenashi.academy


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