2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科
△哲学の根本問題(Fundamental Questions of Philosophy)[4K01]
2単位 草野 章 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | ◎ | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 西洋近世哲学史に即して、哲学の主要問題の幾つかを取り上げ、これを叩き台にして哲学的なものの見方や考え方を受講者に理解させること。哲学各論の性格を持つ授業であるが、予備知識を必要としない。
- <受講にあたっての前提条件>
- 特に無し。但し、鉛筆やシャープペンシル等の筆記用具の正しい持ち方ができること。
- <具体的な到達目標>
- 近世哲学において「こころ」がどのように考察されたかを理解する。
近世哲学において「こころ」と「世界」の関係がどのように考察されたかを理解する。 近世的認識論の問題設定と系譜を理解する。 近世哲学における諸考察の成果が、現代の脳死問題や心身問題等になお息づいていることを理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.近世哲学の特徴づけ(1)
古代哲学や中世哲学と比較したとき、近世哲学はどのように特徴づけられるかを解説する。 準備学習:特に必要としない。 2.近世哲学の特徴づけ(2) 哲学の中心が近世においてなぜそしてどのように人間へと移行したかを歴史を追って解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 3.デカルトの哲学(1) 近世哲学の出発点となったデカルトの哲学を、その真理観に焦点を当てて解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 4. デカルトの哲学(2) 近世哲学の幕開けを告げるデカルトの命題「我思う、故に我在り」について解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 5.デカルトの哲学(3) デカルトの哲学における「世界」の存在確定と科学観について解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 6.デカルトの哲学(4) デカルトの哲学における「世界」の存在確定と「夢」の問題について、映像資料を交えて解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 7.デカルトの哲学(5) デカルトにおける神の存在証明とその意義について解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 8.物心二元論の根本問題(1) デカルトによって設定された、近世哲学のパラダイムである物心二元論について解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 9.物心二元論の根本問題(2) 物心二元論の根本問題が、脳死問題や心身問題とどのように関係するのかを解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 10.近世的認識論の問題設定 認識論が近世以降なぜ哲学の中心問題であり続けているかを解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 11.イギリス経験主義の哲学(1) デカルトの後を受け、近世的認識論の地平を切り開いたジョン・ロックの哲学を解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 12.イギリス経験主義の哲学(2) ジョン・ロックの観念学について解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 13.イギリス経験主義の哲学(3) ロック、バークリ、ヒュームのイギリス経験主義者達の哲学に見出される問題点を解説し、 併せて定期試験受験上の留意点を解説する。 準備学習:前回の講義内容を復習し、自分なりにノートにまとめておく。 14.今期の学習内容の振り返り 今期の学習内容と定期試験を振り返る。 準備学習:今期の学習内容と定期試験を自分なりに振り返っておく。
- <成績評価方法>
- 受講者のきちんとした出席を不可欠の前提とした上で、定期試験の成績(90%)に、授業中の小レポート等の成績(10%)を加味して総合的に評価し、60点以上の者に単位を認定する(2015年度以降入学の学生の場合には、Grade D 以上の者に単位を認める)。成績評価方法及び水準の詳細については初回授業時に説明するので、
必ず出席すること。
- <教科書>
- 指定教科書無し。
プリントや電子教材等を適宜配布する。 映像等の補助教材も適宜使用する。
- <参考書>
- 指定参考書は無いが、授業の中で関連参考図書を紹介する。
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎総合教育棟1E−301号室 水曜日 17:30〜18:00
新宿校舎 A−2745号室 金曜日 13:00〜13:30 授業出席等で上記日時の都合がつかない場合は、日時変更の相談に応じるので、ft21971@ns.kogakuin.ac.jp宛に連絡を入れること。
- <学生へのメッセージ>
- 日頃から読書の習慣を身につけよう。
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