2016年度工学院大学 第1部情報通信工学科
○物理学II(Physics II)[3N06]
2単位 金 哲 夫 非常勤講師
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 物理学Iおよび物理学IIでは、物理学の基礎となる力学・電磁気学・熱力学について学ぶ。また、これらの学習を通じて、現実に起こる自然現象をどのようにモデル化し、数学的な方法を用いて記述していくかということを系統的に学び、後の工学系の専門科目を学習する際の基礎を築く。
- <受講にあたっての前提条件>
- 物理学Iの受講を前提とする。
- <具体的な到達目標>
- 物理学IIでは、特に熱力学・電磁気学を中心とした内容を学習し、以下のような事項の達成を目標とする。
1.熱力学の考え方と基本法則を理解し、説明できるようになる 2.気体の状態変化について理解し、PV図の扱いや熱機関の効率の計算ができるようになる 3.電磁気学の学習を通じて場の概念を理解し、説明できるようになる 4.静電場および静磁場の性質を理解し、電場と電荷の関係・磁場と電流の関係を計算できるようになる 5.時間変化する電磁場の性質を理解し、説明できるようになる
- <授業計画及び準備学習>
- 第一回の講義に関しては、準備学習は必要ない。授業の進捗状況などを踏まえながら、その都度必要な準備学習を指定する。
授業計画は、以下の通り。 第1回:熱力学で扱う系とは・温度と圧力 第2回:理想気体の状態方程式・気体の状態の表現・PV図 第3回:熱力学第一法則 第4回:状態量と準静的過程・定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化 第5回:熱サイクル・熱力学第二法則 第6回:不可逆過程・エントロピー 不可逆過程の例とエントロピーの定義 第7回:不可逆過程とエントロピー エントロピー増大則 第8回:クーロンの法則・電場 第9回:ガウスの法則・電位 第10回:磁場のガウスの法則・アンペールの法則 第11回:ビオ・サバールの法則・ソレノイドコイル 第12回:電磁誘導・磁場のエネルギー 第13回:変位電流・マクスウェルの方程式・電磁波 第14回:学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- (1)期末試験(100点満点)を行い、その点数をA点とする。
(2)適宜演習問題を出し、解答レポートの提出を求める。この点数を、総計30点満点で換算し、その点数をB点とする。 (3)A+R×Bを最終的な得点とし、この点数が60点を超えた者を合格とする。ただし、Aが30点未満ならばR=1、Aが30点以上ならばR=[(100−A)/70]^2
- <教科書>
- 「理工系物理学講義(改訂版)」加藤潔(培風館)
- <参考書>
- Kuportに掲載する講義ノート(これを印刷し、講義に参加するように)
- <オフィスアワー>
- 水曜日4時限の時間帯には講師室に居ます(予定)。
- <学生へのメッセージ>
- ・授業中の、講義内容に関する質問は大歓迎です。
・教科書の問題を解いたり、演習の授業を活用したりすることで、自分で考える力を身につけ、より深い理解につなげてください。授業のみで全てを理解することは、不可能だと考えてください。
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