2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科

福祉・介護システム(Welfare and Nursing-Care System)[2P15]

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2単位
八木 透 非常勤講師  
満渕 邦彦 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
医療,福祉,介護の現場において工学が果たす役割はきわめて大きい。各種工学技術(特に機械、電気、情報)がどのように応用され、医療機器・福祉介護機器として実用化されているのか、どのような未来技術が研究開発されているのかを、具体例を用いて理解する.

<受講にあたっての前提条件>
特に前提となる授業は設けないが,一通りの基礎科目を履修していることが望ましいので,高学年の学生を対象とする.また常日頃から医学生物学に関する一般書(ブルーバックスなど)を読んでおくことを薦める.出席を重視するので毎回出席すること.

<具体的な到達目標>
医療機器・福祉介護機器の仕組みや研究開発の背景について,一般の人に対して簡易に説明できるレベルの知識を得ることができる.

<授業計画及び準備学習>
1)人工感覚器(人工内耳、人工視覚)
2)神経インタフェース(BCI,BMIなど)
3)循環器系人工臓器(人工心臓、人工心肺、ペースメーカーなど)
4)構造系人工臓器(人工歯根、人工関節、人工骨、人工皮膚)
5)代謝系人工臓器(人工腎臓、肝臓、膵臓など)、運動系人工器官(義手・義足など)
6)障害の各種統計、医療福祉機器産業の現状と将来、安全対策、薬事法
7)診断機器(血圧計、血流量計、脳波、心電図、赤外温熱画像、聴診器、心音図、パルスオキシメータなど)
8)医用画像診断:X線写真、シンチグラフィ、超音波画像診断、X線CT、MRI
9)感覚器系人工臓器(コンタクトレンズ、眼内レンズ)
10)内視鏡(内視鏡、カプセル型内視鏡、腹腔内手術)
11)手術機器(鋼製小物,遠隔医療、ロボット手術)
12)治療機器(医用レーザー、放射線治療、ガンマナイフ、ハイパーサーミア、超音波破砕装置など)
13)再生医療(組織工学・再生工学など)、バイオマテリアル
14)学習内容の振り返り
(順序は入れ替わることがあります)

授業時間外で行うべき準備学習は特に定めないが,常日頃から医学生物学に関する一般書(ブルーバックスなど)を読むことを薦める.課題は課さない.

<成績評価方法>
授業中の小テスト  40%
期末レポート    60%
60点以上で合格

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
「人工臓器は、いま」、日本人工臓器学会(編)、はる書房、2000円+税
「人工臓器イラストレイテッド」,日本人工臓器学会(編),はる書房,2200円+税

<オフィスアワー>
メールにて問い合わせのこと
八木(東京工業大学) yagi.t.ab@m.titech.ac.jp
満渕(東京大学) Kunihiko_Mabuchi@ipc.i.u-tokyo.ac.jp

<学生へのメッセージ>
身体の主要器官の名称とおよその位置および機能の概略を知っておくことが望ましい。


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