2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科

電気磁気学演習II(Exercises in Electromagnetism II)[2B06]

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1単位
於保 英作 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
皆さんが学ぶ電気磁気学演習IIでは、電気磁気学II(含むIの内容)で学習する諸現象と少なくない知識が、演習を通して確実に自分のものになっていくことが大切です。加えて、電気磁気学I、II修得後に学ぶ各専門科目をスムーズに理解するための基礎力を身につけるという意味でも重要な位置付けの科目となります。

<受講にあたっての前提条件>
「電気磁気学II」を履修中,もしくは,履修したことがあること。

<具体的な到達目標>
「電気磁気学II」で理解する磁界について,具体的な諸量の計算ができるようになる。

<授業計画及び準備学習>
1. 電気磁気学Iで学んだ磁界関連計算の復習
2. アンペールの法則
3. ビオサバールの法則
4. ローレンツ力,電磁力,磁界と重ね合わせの理,回転トルク
5. 磁界内を運動する導体の誘導起電力,ファラデーの電磁誘導の法則
6. 交流発電機,変圧器
7. 相互誘導,自己誘導
8. インダクタンスの計算
9. 磁気(磁界の)エネルギー,インダクタンスと抵抗を含む回路の過渡現象
10. 磁化の強さ,強磁性体(磁界の強さ,磁束密度,ヒステリシス損)
11.磁気回路
12.電気磁気学に関する応用問題
13.電気磁気学に関する応用問題、変位電流、電磁波のエネルギー
14.学習内容の振り返り

「準備学習について」
予習については、当然ながら当日の授業への興味・理解を深める意味があります。ただし、その範囲を限定する必要は無く、授業内容を先取りしてどんどん演習書などにある問題を解いてもかまいません。

復習については、各回の授業内容の復習に留まらず、これまで電気磁気学で学んできた全範囲(含む電気磁気学Iの内容)について適宜行う必要があると思います。一方、演習によって電気磁気学の理解を確実なものにすることが大切なので、自分の問題点(例えば、数学が弱いのか、電磁現象のイメージがつかめないのか・・・)の検討・改善をお願いします。

準備学習に関する注意
上に述べた様に、予習復習を奨励します。ただし、授業だけでは演習問題が自分のものになっているかどうかの判断がつきにくいと思います。類似問題などで自分の状況を確認しておく必要があるでしょう。その努力が電気磁気学演習の試験時にも役立ってほしいと考えます。

<成績評価方法>
授業に出席し,出題される演習問題を解き提出することが成績評価の前提となります。試験期間内に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施します。授業中の提出課題と併せて最終成績を評価します。評価のウエイトは、期末試験を80%、演習内容を20%とします。ただし,演習を頻繁に欠席するような者については履修放棄とみなし、期末試験の評価はおこないません。60点以上の者に単位を認めます。

<教科書>
演習問題のプリントを配布します

<参考書>
やくにたつ電磁気学 平井紀光(ムイスリ出版)。

<オフィスアワー>
前期水曜日 12:50〜13:25 八王子校舎13号館303室(ナノビーム計測情報研究室)
その他,短時間であれば授業終了後の教室においても質問を受け付けます。

<学生へのメッセージ>
演習を通して難解な部分が含まれる電気磁気学をマスターしてください。電気システム工学科として役に立つ考え方が沢山詰まっています。授業の内容だけでなく自発的な学習(含予習復習)が大切です。質問も歓迎します。


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