2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科

比較社会文化研究(Comparative Study on Cultureand Society)[2502]

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4単位
長谷川 憲 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
日常生活の違い、生活感覚の違いは、社会生活や法文化にも大いに影響する。例えば歩道に張り出したカフェのテラスで通りすがりの人を眺めているパリジャン(パリっ子)の行動と、スタバなど茶店の店内、特に奥を好んで談笑する日本の人たちの行動、両者の行動の仕方や、生活・住宅・公園などなどに現れる異文化の断片を、法制度や社会制度などと比較しながら、フランス・ヨーロッパ社会と日本社会との異同を探る。
 ヨーロッパ連合は、近年拡大されたが、EU27ヵ国のなかでは,多くの言語が使われ,異なった宗教,習俗を持った人々が生まれ育った地域のなかで生活している。他方1999年1月1日には、共通通貨ユーロが成立し、2002年1月1日からは、ユーロが、ユーロランドといわれる地域内で、貨幣として流通するようになり、共通の価値観を共有する環境ができるとともに、ユーロランドのみならずEUの経済的・政治的一体性が問題となっている。そしてパリ,ロンドン,ベルリンその他の大都市の生活者はますますコスモポリタン化していると思われるが,北アイルランド,コルシカ,バスクにみられるような,民族・宗教・地域などの違いを原因とする紛争が存在することも忘れることはできない。
 ところが私たち日本人は,相変わらず、島国という地理的条件や日本社会を広く覆っている多数者意識などの影響により,これらの問題の原因である人種・民族・宗教・地域性などについて無関心なばかりでなく無自覚であることが多い。そこで本研究では,フランス・ヨーロッパ社会をはじめとした地域社会の実態と現実を紹介し,状況を知ることにより日本文化とヨーロッパ文化の本質を考える。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
受講者のプレゼンテーション能力の向上。
受講者の時間管理能力の向上。
受講者のコミュニケーション能力の向上。、
上記により異文化・多文化社会を理解する基礎力をつける。

<授業計画及び準備学習>
ゼミ形式で行なう。
1. 講義の進め方、および評価方法について。
2. 自己紹介・時間管理について実践的に学ぶ
3. 自己紹介と比較社会文化研究のねらいについて
4. 参加者の問題関心の応じて(扱う地域・時代・対象など)を決定する。
5. ヨーロッパの社会・文化について
6. 参加者報告
7. 参加者報告
8. ヨーロッパの政治・経済について
9. 参加者報告
10. 参加者報告
11. アジアの社会・文化について
12. 参加者報告
13. 参加者報告
14. アジアの政治・経済について
15. 参加者報告
16. 参加者報告
17. アメリカの社会・文化について
18. 参加者報告
19. 参加者報告
20. アメリカの政治と経済について
21. 参加者報告
22. 参加者報告
23.アフリカの社会と文化について
24. 参加者報告
25. 参加者報告
26. アフリカの政治・経済について
27. 参加者報告
28. 総括(外国人教員とのディスカッション)
 
 * 本科目では、実践的な課題と、実体験を重視しているので、招聘した外国人教員とのディスカションや触れ合いの機会をできるだけ設けたいと考えている。

 *事前学習として、各回について、適宜指示する参考書の関連項目を読み、下調べをすること。

<成績評価方法>
授業では,教員から関連項目についてレクチャーを行うが,参加者のプレゼンテーション能力の向上、時間管理能力の向上、参加意識を高めるため,年4回以上の報告を行なう義務を課し、また、外国人教員を招聘した場合は、その教員とのディスカションの機会を設けるので、どの程度積極的な対応ができたかなどともに、報告の内容を評価して単位を認定する。
2015年度以降の入学生については、GradeD以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし

<参考書>
講義中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
新宿12階講師室:火曜日16時〜17時30分および19時15分〜19時45分。
他に、新宿校舎27階2744室ドアの連絡用紙に、用件を記入した学生に対して、後日、面談日を決定する。

<学生へのメッセージ>
授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTVのニュースなどに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読んでください。その上で授業を利用して、自分の頭で考え,批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、自らのモチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。

<備 考>
学生へのメッセージの内容は、同時に〈準備学習〉の意味を持つので参考にして実践して下さい。
*以上の長谷川のシラバス記述内容の全ての著作権は長谷川憲本人に帰属しています。


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