2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科

IT計測(Information Technological Measurements)[6G04]

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2単位
山崎 貞郎 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
計測の分野において,コンピュータの活用やデータ通信は既に欠かせないものとなっている.本講義においては,電子回路などのハードウエアや,ソフトウエアに大きく依存する計測器および計測法に重点を置きつつ,従来の測定法の重要性も併せて学ぶ.
 計測器の動作原理,測定回路の構成法およびコンピュータを用いた自動計測やデータ処理法に関わる知識の習得を目標としている.

<受講にあたっての前提条件>
「IT計測基礎」を履修したことがあること.
「電気システム実験II」を履修中,もしくは,履修したことがあること.

<具体的な到達目標>
電子計測に関わる動作原理や活用法を理解し,それらを用いた様々な電気・電子計測をおこなう能力を身に付ける.

<授業計画及び準備学習>
1. [計測における雑音対策] 接地,静電遮蔽,磁気遮蔽について学ぶ.
2. [位相および力率測定] 位相,力率の直動型指示電気計器による測定法と電子式測定法について学ぶ.
3. [周波数および波形の測定] 周波数標準について理解し,周波数カウンタの動作原理やリサージュ図形法について学ぶ.
4. [交流ブリッジ] 各種交流ブリッジの動作原理と,それらを用いたインピーダンス測定法について学ぶ.
5. [磁気測定] 磁界,磁束,磁束密度,B-H曲線の測定法について学ぶ.
6. [センサ] 汎用センサの動作原理と適用例について学ぶ.
7. [ディジタル計測] アナログ量とディジタル量およびAD変換とDA変換について学ぶ.
8.[インターフェイス] 電子計測器とPCを仲介するGP-IB,RS-232C,USBの特徴と適用例について学ぶ.
9. [データ処理] 情報の検出,ディジタルデータ処理,誤差の評価について学ぶ.
10. [電子計測用回路1] 演算増幅器の概要と電子計測における役割について学ぶ.
11. [電子計測用回路2] 増幅器,減衰器,フィルタ,インピーダンス変換器などの電子計測における役割について学ぶ.
12. [電子計測器] ディジタルオシロスコープやスペクトラムアナライザの動作原理について学ぶ.
13. [高周波計測] 低周波測定と高周波測定の相違と技術について学ぶ.
14. [学習内容の振り返り] 期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておく.

◆準備学習: 教科書の関連箇所について予習をおこなう.
      板書の内容は総てノートに取り,ノートの内容に基づき充分な復習をおこなう.

<成績評価方法>
授業に出席することが成績評価の前提.試験期間内に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施,授業中の課題提出と併せて最終成績を評価する.定期試験90%,課題提出10%の評価割合とする.A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする.

<教科書>
「基本からわかる電気電子計測講義ノート」湯本雅恵 監修,桐生昭吾,宮下 收,元木 誠,山葡蝌Y 共著(オーム社)

<参考書>
「わかる電子計測」中根 央,渡辺直隆,葛谷幹夫,山葡蝌Y 共著(日新出版)
「基礎電気・電子計測」大森俊一,根岸照雄,中根 央 共著(朝倉書店)

<オフィスアワー>
後期: 金曜日 12:50〜13:25 八王子校舎5号館5-606室(環境情報計測研究室1)
   その他,短時間であれば授業終了後の教室においても質問を受け付ける.

<学生へのメッセージ>
電気システム実験,卒論における実験などに大変役立つ講義である.


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