2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科

機械工学(Mechanical Engineering)[4K15]

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2単位
南 清志 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
機械工学は「ものづくり」の基本であり、例えば電気製品なども機械工学との関係なしでは通常は存在しない。また逆に、最近のハイブリッド車や電気自動車を引き合いに出すまでもなく、機械工学だけで「もの」ができることは稀であり、専門分野の異なるエンジニア達が、お互いの領域を理解しながら協力して開発を進めていくことが益々重要となってきている。
 この授業では機械工学の四力(よんりき)と呼ばれる、材料力学・機械力学・流体力学・熱力学、および機械材料、機械設計・製図、工作法について基礎的事項を幅広く学習し、エンジニアとして必要な知識を身につけることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
「数学」「物理学」の基礎(高校程度)

<具体的な到達目標>
1.機械工学の基礎知識の習得
2.機械要素の種類、機能、用途の理解
3.機械設計の基本的考え方の習得

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス 機械および機械工学、単位系        
2.機械材料 機械材料の種類・特徴・用途、鉄鋼材料、非金属材料 
3.材料力学 応力と歪み、弾性係数、熱応力
4.材料力学 はりの曲げ、丸棒のねじり、引っ張り
5.機械力学 往復機械の力学、回転機械の力学機械の振動、
6.流体力学 流体の性質、完全流体の力学
7.流体力学 流体のエネルギ変換、流体機械  
8.熱力学 状態式、熱力学の第一法則、可逆変化、熱力学の第二法則
9.熱力学 熱エネルギの変換、内燃機関、ディーゼルエンジンの排ガス対策
10.機械設計 信頼性における基礎事項、生産性における基礎事項  
11.機械製図 線の種類、投影法、図形の表し方、寸法記入法 
12.機械要素 機械要素の分類、ねじ、歯車   
13.機械工作法 工作法の分類、鋳造、溶接、塑性加工、除去加工
14.学習成果の振り返り

準備学習
 教科書の該当ページを読み、例題を解き理解しておくこと

<成績評価方法>
成績評価は定期試験と講義中に行う演習問題で行い、配点の内訳は定期試験60%、演習問題40%とする。A+〜Fの6段階で評価してD以上に単位を認める。

<教科書>
草間秀俊、一色尚次 他 共著 「機械工学概論(第3版)」 オーム社

<参考書>
北郷薫監修,大柳康,蓮見善久共著 「JISにもとづく標準機械製図集(第7版)」理工学社

<オフィスアワー>
授業終了後または問合せの上対応可(au40905@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
深い専門知識をもつ人を「I 型人間」と言います。それに加えて幅広い知識をもつ人が「T 型人間」です。エンジニアは少なくとも「T 型人間」であることが必要です。さらに異分野の深い専門知識をもつ「Π(パイ)型人間」が、これからの時代には求められます。
 一つの分野でエキスパートになるだけではなく、専門以外にも興味を広げ、面白そうなこと・好きになれそうなことを探してください。


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