2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科

化学II(Chemistry II)[3P06]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
徳永 健 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
理工系の大学生に必要とされる化学の基礎知識を再確認するとともに、その知識を自分の専門分野へと応用するための基本を理解することを目標とする。「化学I」の基礎的内容を前提に、第2−8回では、理工系の分野で使われる有機化合物・無機化合物といった種々の化学物質の特徴・分類を理解する。第9−13回では、身のまわりの現象・生活と化学のつながりを理解する。

<受講にあたっての前提条件>
「化学I」レベルの化学の知識を有することを前提とする。

<具体的な到達目標>
1) 有機化合物・無機化合物・高分子化合物・生体関連化合物を分類し、その特徴を理解できる(第2−8回)。
 2) 生体関連化合物の生体における役割を理解し、人間の感覚への化学的アプローチを理解できる(第9, 10回)。
 3) 環境問題、電池、熱機関への化学的アプローチを理解できる(第11−13回)。

(JABEE学習・教育到達目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎
「機械システム基礎工学プログラム」:C-1◎
「国際工学プログラム」:(C)◎

(習得後の展開)
本科目で修得した内容は、化学や薬品を取り扱う様々な科目の履修や卒業研究において重要な役割を果たす。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス
  [学習内容] 講義計画を説明する。化学の拡がりについて学ぶ。
  [準備学習] 「化学I」の学習内容を復習しておくこと。
2. 有機化合物1
  [学習内容] 有機化合物の命名法、異性体の種類について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
3. 有機化合物2
  [学習内容] 有機化合物の分類と特徴について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
4. 無機化合物1
  [学習内容] 元素の分類とその特徴について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
5. 無機化合物2
  [学習内容] 無機化合物の分類と特徴について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
6. 高分子化合物1
  [学習内容] 高分子化合物の分類、重合反応について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
7. 高分子化合物2
  [学習内容] 高分子化合物の特徴について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
8. 生体関連化合物
  [学習内容] 生命に関連する化合物の性質と特徴について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
9. 生体内の現象1
  [学習内容] 生体における代謝(食物を利用した人間の活動)について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
10. 生体内の現象2
  [学習内容] 人間が味と匂いを感じる仕組みを学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
11. 環境問題と化学
  [学習内容] 環境問題を幾つか取りあげ、その化学的理解を試みる。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
12. 電池と化学
  [学習内容] 酸化還元電位と電池の起電力について学ぶ。燃料電池についても紹介する。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
13. 熱機関と化学
  [学習内容] 熱機関の仕組み・仕事の効率・燃料の燃焼について学ぶ。
  [準備学習] 前回の復習を行うとともに、キューポートの資料で予習しておくこと。
14. 学習内容の振り返り
  [準備学習] 前回の授業までの総復習を行うこと。

毎回、講義の冒頭に小テストを行う(15分程度、成績に反映させる)。また、自宅復習用に課題プリントを配布する(成績には関係ない)。講義の前日の午前中に、講義で使用するスライドをキューポートにアップロードするので、内容を確認し予習すること。小テストの準備と講義の予習、それぞれ1時間を想定している。

<成績評価方法>
毎回行う小テスト25%、試験75%で成績評価する。
2014年度以前の入学者については、100満点で評価し、60点以上の者に単位を認定する。
2015年度の入学者については、A+〜Fの6段階で評価し、D以上の者に単位を認定する。

<教科書>
指定教科書なし。スライドを中心に講義を行う。講義で使用するスライドを、毎回、印刷して配布する。必要に応じて、補足資料を配布する。

<参考書>
「世界で一番美しい元素図鑑」,セオドア・グレイ著 (創元社)
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか1−3」,武田邦彦(洋泉社)
「化学 基本の考え方を中心に」,A. Sherman他著,石倉洋子,石倉久之訳(東京化学同人)
「大学生の化学−Introduction」(培風館)
「大学と高校を結ぶ 化学基礎演習」(培風館)
「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
「DVD教材 化学:未来をひらくサイエンス CHEMISTRY シリーズ 全13巻」
 ・「第9巻 化学平衡」
 ・「第10巻 酸と塩基」

<オフィスアワー>
第1, 2Qは木曜13:00-15:00、第3, 4Qは金曜11:00-13:00とする。教員の居室は八王子キャンパス(4号館3階306号室)。予約は不要だが、会議や出張で不在の可能性があるので、事前に連絡を取ることを推奨する。メールで連絡・質問する場合は、ft13309@ns.kogakuin.ac.jpまで。

<学生へのメッセージ>
この「化学II」を履修することにより、「化学I」で身に付けた知識を拡げることができる。また、後半に取りあげる様々なトピックスを通して、身近な生活の色々なところに化学が現れることを実感することができる。

<備 考>
特になし

<参考ホームページアドレス>
なし


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.