2016年度工学院大学 第1部電気システム工学科
IT計測基礎(Introduction to Information Technological Measurements)[3D06]
2単位 山崎 貞郎 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
○ | 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 様々な現象を正確に把握し,理解し応用するためには,対象となる現象を精密に測定することが不可欠である.この講義では,電気計測および電子計測における基礎的な項目の理解を深めるとともに,ITを活用した自動計測の基礎についても習得することを目標とする.
- <受講にあたっての前提条件>
- 「電気システム実験I」を履修中,もしくは,履修したことがあること.
- <具体的な到達目標>
- ・SI単位系や標準に対するトレーサビリティについて理解する.
・直動式指示電気計器の動作原理や使用方法について理解し,電気システム実験においてそれらを活用するための能力を身に付ける. ・電子計測器の動作原理や使用方法について理解し,電気システム実験においてそれらを活用するための能力を身に付ける. ・自動計測について理解し,電気システム実験においてそれらを活用するための能力を身に付ける. ・電気・電子計測の基礎を修得する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. [計測の基礎]
計測の意義,科学・技術との関わりについて学ぶ. 2. [測定法の分類] 直接測定と間接測定,偏位法,置換法および零位法について学ぶ. 3. [測定値の取り扱いと表示法] 誤差評価および不確かさ評価について学ぶ. 4. [測定データの処理] 測定値の取扱いについて学ぶ. 5. [基本単位と標準] 国際単位系(SI),絶対測定,長さ標準,質量標準,時間標準について学ぶ. 6. [電気単位と標準] 電気標準体系,電圧標準,抵抗標準,容量標準について学ぶ. 7. [実用標準器] 標準電圧発生装置,標準抵抗,電気標準とトレサビリティについて学ぶ. 8. [電気計器の基礎] 電気計器の種類と特徴について学ぶ. 9. [直動式指示電気計器1] 永久磁石可動コイル形および可動鉄片形計器の構造と使用法について学ぶ. 10. [直動式指示電気計器2] 整流形および電流力計形計器の構造と使用法について学ぶ. 11. [基本電気諸量の測定] 電圧,電流,抵抗の基本的な測定法について学ぶ. 12. [計測用電子回路の基礎] 計測に多用される基本的な電子回路について学ぶ. 13. [電子式計器] 電子式計器の構造と使用法について学ぶ. 14. [学習内容の振り返り] 期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておく.
◆準備学習: 教科書の関連箇所について予習をおこなう. 板書の内容は総てノートに取り,ノートの内容に基づき充分な復習をおこなう.
- <成績評価方法>
- 授業に出席することが成績評価の前提.試験期間内に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施,授業中の課題提出と併せて最終成績を評価する.定期試験90%,課題提出10%の評価割合とする.A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする.
- <教科書>
- 「基本からわかる電気電子計測講義ノート」湯本雅恵 監修,桐生昭吾,宮下 收,元木 誠,山葡蝌Y 共著(オーム社)
- <参考書>
- 「わかる電子計測」中根 央,渡辺直隆,葛谷幹夫,山葡蝌Y 共著(日新出版)
「基礎電気・電子計測」大森俊一,根岸照雄,中根 央 共著(朝倉書店)
- <オフィスアワー>
- 前期: 水曜日 12:55〜13:30 八王子校舎5号館5-606室(環境情報計測研究室1)
その他,短時間であれば授業終了後の教室においても質問を受け付ける.
- <学生へのメッセージ>
- この科目は電気システム実験を履修する上で,非常に重要な科目である.
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