2016年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

教育と社会(Society and Education)[4L13]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
黒川 悠輔 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
現在わたしたちの社会では、教育をめぐって、たとえばいじめや子どもの貧困、あるいは子ども・保護者・教師の間での衝突など、さまざまな問題が生じている。また、英語教育や学力調査がくり返し話題になっているように、「グローバル社会」や「知識基盤社会」などと表現される社会の変化のなかで、これからの教育のあり方について多くの課題が指摘されている。この授業では、そういった状況を読み解くためのものの見方を学び、教育と社会をめぐる現状をより望ましい方向へ変えていくための想像力・思考力・対話力等を身につけることをめざす。また、そのプロセスにおいて、多様な立場の見解にふれることで自分自身のものの見方や考え方を更新していき、グループワーク等を通じて上記のような諸能力を授業の他の参加者(学生・教師)と協働で高め合っていく経験を積む。

<受講にあたっての前提条件>
単に出席するだけでなく、自分にとって授業が意味のあるものになるよう、最低限の「参加」をすること。

<具体的な到達目標>
・具体的な資料や事例を読み解き、またそれらと自分や他者の経験を相互に照らし合わせることで、教育と社会についての問題状況を多角的に把握することができる。
・教育と社会についてのさまざまな立場の見解を受け入れ、みずからの考え方や社会の常識を相対化しながら、問題解決の方策やより望ましいあり方について自分自身の意見を構築/再構築することができる。
・自分自身の意見を表明するとともに、他者の意見に耳を傾け、教育と社会をめぐる問題認識・解決方策・より望ましいあり方について議論することができる。

<授業計画及び準備学習>
1. 授業全体のガイダンス・第1セクションの導入
2. 社会問題と教育(1)
3. 社会問題と教育(2)
4. 社会問題と教育(3)
5. ここまでの内容の補足・まとめ(小レポート@)
6. 小レポートのふり返り・第2セクションの導入
7. 多言語多文化社会と教育(1)
8. 多言語多文化社会と教育(2)
9. 多言語多文化社会と教育(3)
10. ここまでの内容の補足・まとめ(小レポートA)
11. 小レポートのふり返り・第3セクションの導入
12. 教育をめぐる政治(1)
13. 教育をめぐる政治(2)
14. この授業のまとめ・学習成果の確認(最終レポート)

準備学習:小レポートおよび最終レポートにむけて、毎回の授業を通して自分の意見を更新しつつ、それを文章化できるように準備しておく。

*参加者の問題関心や実際の授業のなかでの議論の進み方によって、授業で扱う具体的なテーマを決定したり、上記の流れを変更したりする場合がある。

<成績評価方法>
平常点(20%)、2回の小レポート(各20%)、最終レポート(40%)を基本的な点数配分とし、総合的に評価する。

<教科書>
特に指定しない。
毎回、各テーマに応じた資料を配布する。

<参考書>
特に指定しない。
必要に応じて、授業のなかで紹介する。

<オフィスアワー>
授業前後に教室や講師室にて質問等受け付けますので気軽に声をかけてください。

<学生へのメッセージ>
みなさんは自分が過去に受けてきた教育について、あるいは今まさに大学などで学んでいるプロセスについて、どんな印象や考えをもっていますか。これから、自分や周りの人や次の世代の人びとがどんなことをどんなふうに学んでいくべきだと思いますか。この授業では、授業の参加者のものも含めていろいろな経験や意見を交錯させながら、これからの教育と社会について一緒に考えあっていきたいと思います。毎回のテーマについて、ぜひ自分なりの思いをもってその場に参加してみてください。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved.