2016年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科

材料化学演習(Exercises on Chemistry of Materials)[3L08]

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1単位
田中 理子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
材料化学に関する基礎的な事項から力学的特性,各種機能材料の基本的物性を原子配列,電子の挙動などミクロな立場から理解する.本講義はミクロな物性と現実のマクロな材料の特性との関連を演習を通じて把握することにより,実際的な応用への指針を身につける.

<受講にあたっての前提条件>
材料強度学,無機材料化学を履修していることが望ましい.

<具体的な到達目標>
物質のもつ様々な物性について理解できる.
ミクロな物性とマクロな材料の特性との関連を把握し,実際的な応用への指針を身につける.

<授業計画及び準備学習>
1.基礎的事項の確認(平衡状態図など)
2.力学的性質(応力-ひずみ応答)
3.力学的性質(転位と強化機構)
4.電気的性質(オームの法則,電気伝導率,バンド構造,半導体)
5.電気的性質(イオン伝導性),誘電性,圧電性
6.熱的性質(熱応力,熱膨張)
7.熱的性質(熱伝導率,熱容量)
8.磁気的性質(強磁性,常磁性,反磁性ヒシテリシス,軟磁性,硬磁性,超伝導)
9.光学的性質(屈折,反射,吸収,透過,色,光学的現象の応用)
10.熱電3大効果,熱磁気効果,光電効果,Hall効果
11.腐食劣化特性
12.複合材料
13.その他(耐摩耗性,など)
14.学習内容の振り返り

準備学習:各回で挙げられたトピックスについて調べておくこと.

<成績評価方法>
各演習の回答を7割,定期試験3割の合計で評価する.合計60点以上の者に単位を認める.

<教科書>
プリント配布

<参考書>
「材料の科学と工学[2]金属材料の力学的性質」W.D.キャリスター,入戸野 修 監訳
「材料の科学と工学[3]材料の物理的・化学的性質」W.D.キャリスター,入戸野 修 監訳
「材料の科学と工学[4]材料の構造・製法・設計」W.D.キャリスター,入戸野 修 監訳

<オフィスアワー>
木曜日の16:00-17:00 A-1974にて対応可能。また、他の曜日・時間帯については、事前にメールにて確認してください。

<学生へのメッセージ>
卒業論文などの専門科目との関わりも深いので,導入・展開科目として是非受講してください.


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