2016年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
○環境エネルギー化学実験B(Laboratory of Environmental and Energy Chemistry B)[0333]
1単位 中尾 真一 教授 [ 教員業績 JP EN ] 稲葉 敦 教授 [ 教員業績 JP EN ] 田中 理子 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 1,2年次の実験に引き続き,実験を通じてバイオエタノールの酵素発酵および太陽電池や燃料電池の基礎的な特性を理解するとともに,演習を通じて濃度やpH計算,および電気化学で必要な計算ができるようにする。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「化学基礎実験I・II」,「物理化学実験」,「環境分析実験」,「機器分析実験」を履修していること。
- <具体的な到達目標>
- ・グルコース濃度の定量に使用するマイクロピペットおよび吸光光度計の操作が確実に行えること。
・ミカエリス・メンテン型反応の原理を理解し,実験値のラインウェーバー・バークプロットができること。 ・太陽電池のI-V特性線図を作成し,図の意味することを理解できること。 ・太陽電池を用いた水の電気分解実験から電流効率を計算できること。 ・燃料電池による発電実験から燃料効率が計算できること。 ・溶液調製に必要な濃度やpHの計算,および電気化学で必要な計算問題を解くことができること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.環境エネルギー工学実験Bの全体説明,実験上の注意
準備学習:実験書の緒言の部分を熟読してくること。 2.バイオマスエタノール製造(B-1)実験Iおよび演習(グルコース濃度定量法の修得と濃度・pH計算に関する演習) 準備学習:実験書のB-1実験の前半部分の熟読および基礎実験のテキストの演習部分の該当箇所を復習してくること。 3.バイオマスエタノール製造(B-1)実験II(酵母固定アルギン酸カルシウムゲルの調製とエタノール発酵) 準備学習:実験書のB-1実験の後半部分を熟読してくること。 4.B-1実験のレポートに関する討論 準備学習:レポートを事前に作成してくること。 5.再生可能エネルギーを利用した発電(B-2)実験(太陽電池と燃料電池の発電と性能評価) 準備学習:実験書のB-2実験の部分を熟読してくること。 6.電気化学に関する演習(電気化学の基礎および気体の状態方程式と電気分解,電池とギブスの自由エネルギー変化) 準備学習:物理化学IおよびIIで履修した該当箇所を復習すること。 7.B-2実験のレポートに関する討論 準備学習:レポートを事前に作成してくること。
- <成績評価方法>
- 実験(演習)項目ごとのレポート(課題)の提出状況・採点結果および実験ノートの内容評価を総合して評価し,60点以上の者に対して単位を認める。
- <教科書>
- 「指定教科書なし」
学科作成の実験書を用いる。
- <参考書>
- B-1実験では,例えば「基礎化学工学」化学工学会 編 培風館
B-2実験では,例えば「新エネルギー技術 太陽電池・燃料電池・二次電池・スーパーキャパシタ・風力発電」菅原和士 著 日本理工出版会
- <オフィスアワー>
- (B-1実験)田中理子 木曜日 17:30〜18:00 新宿校舎B1階AB111
bu40598@ns.kogakuin.ac.jp (B-2実験)中尾真一 木曜日 17:30〜18:00 新宿校舎19階A1973 maku@cc.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- ・体調管理に留意し,毎週出席すること。
・予習を必ず行なうこと。 ・注意事項を守り、安全かつ正確に実験できるように心掛けること。 ・提出物は期限内に必ず提出すること。 ・わからないことはそのままにせずに随時質問すること。
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