2016年度工学院大学 第1部応用化学科

微生物学(Applied Microbiology)[4H22]

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2単位
坂口 政吉 講師  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
微生物とは何か,その多様性とともに理解し,これまでの人間生活と微生物の関係,ヒトと微生物との関係,
そしてバイオテクノロジーの担い手としての微生物の役割を学ぶ。

<受講にあたっての前提条件>
生物は、共通または固有の仕組みを併せ持ち,生存・増殖していく。そのため,生物化学に関する科目,実験を受講していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
1)微生物の特徴を理解する
2)微生物利用の実際について理解する
3)微生物工学の基礎と応用への理解を深める
4)微生物とヒトとの共生関係と併せ持つ病原性について理解する

<授業計画及び準備学習>
1. バイオテクノロジーと微生物
  古来から利用されているバイオテクノロジーと新しいバイオテクノロジーにを理解する
2. 微生物の構造
  細胞、器官について復習,理解する
3. 微生物の分類
  微生物の分類法,その違いについて理解する
4. 微生物の特徴
  微生物の分類と共にその特性について理解する
5. 微生物代謝
  微生物の特徴に引き続き、代謝について理解する
6. 人間生活と微生物-醸造-
  醸造について,製造法について理解する
7. 人間生活と微生物-発酵飲食品-
  発酵飲食品に関して,製造法について理解する
8. 人間生活と微生物-有機酸とアミノ酸-
  有機酸やアミノ酸について,製造法について理解する
9. ヒトと微生物の関わり-抗生物質-
  抗生物質の種類,その特性について理解する
10. ヒトと微生物の関わり-病原性と腸内細菌-
  病気と微生物、腸内細菌について理解する
11. 微生物の利用-糖類-
  微生物利用の多糖や機能性オリゴ糖の生産例を理解する
12. 微生物の利用-タンパク質と酵素-
  微生物利用したタンパク質や酵素の生産例を理解する
13. 微生物の利用-環境保全-と微生物工学
  微生物を利用した環境保全について理解する
14. 学習内容の振り返り

準備学習として復習が重要である。
前回の授業内容を予め把握して,次の授業に臨んでほしい。

<成績評価方法>
試験期間に試験を実施する。
授業にきちんと出席することを成績評価の前提とし,定期試験で成績を評価する。60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
指定教科書なし。
必要資料は授業時間中に配布する。

<参考書>
R.Y.スタニエ 他共著 高橋 甫 他共訳 「微生物学 入門編」 (培風館)
村尾澤夫・荒井基夫 共編 「応用微生物学 改訂版」 (培風館)

<オフィスアワー>
八王子校舎 月−金 10-17時,17号館303室
(新宿校舎での講義、実験を除く)
新宿校舎  木曜 授業終了後1時間 2068室
坂口E-mail: bt11532@ns.kogakuin.ac.jp;

<学生へのメッセージ>
生物が持つ共通の仕組み,そして固有の仕組みを理解することで,まだ見ぬ微生物の無限の可能性への知識を広げてほしい。一方で,共生と病原性についての理解も深めてほしい。


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