2016年度工学院大学 第1部応用化学科

遺伝子工学(Genetic Engineering)[3B21]

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2単位
辛  英哲 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
3年次前期の分子生物学の基礎を復習し、生体における遺伝子発現調節機構と遺伝子操作技術の実際を知り、遺伝子工学の有効性とポスト・ゲノム科学の未来を考察する。

<受講にあたっての前提条件>
分子生物学を修得していることが望ましい。

<具体的な到達目標>
達成目標:1)分子生物学の基礎を理解できる、2)原核生物の遺伝子発現機構を理解できる、3)真核生物の染色体の構造と機能を理解できる、4)遺伝子操作技術の実際を理解できる、5)ポスト・ゲノム科学の応用範囲を考察するための基礎を理解できる。

<授業計画及び準備学習>
以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。
1.講義概要
  分子生物学のセントラル・ドグマについて
  DNAの構造と特徴
2.DNAの複製
3.DNAからRNAへ:転写
  RNAからタンパク質へ:翻訳
4.原核生物と真核生物の遺伝子発現
  真核生物に特異的な転写、翻訳のステップ
5.DNAポリメラーゼの利用、PCR法とDNA塩基配列の決定法
6.DNAの修復と相同組換え
7. プラスミドとファージ
8.制限酵素の構造と機能およびその応用
9.遺伝子の単離と改変(1)組換えDNA実験、DNAの分子クローニング
10.遺伝子の単離と改変(2)遺伝子機能の解析と組換えDNA技術
11.改変遺伝子の生体内における発現および機能の解析(1)DNAの取込みと組み込み
12.改変遺伝子の生体内における発現および機能の解析(2)トランスジェニック生物
13.改変遺伝子の生体内における発現および機能の解析(3)遺伝子ターゲティング
14. 学習内容の振り返り
  試験結果を踏まえて、講評を行う。
毎授業後半に課題を課す。授業終了まで、あるいは次回授業開始までに、回収し採点。次回授業冒頭に解説を行う。

<成績評価方法>
定期試験期間内に試験を行う。
定期試験と授業中の演習問題の結果で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。

<教科書>
「指定教科書なし」

<参考書>
ヴォート 「基礎生化学 第3版」(東京化学同人)
川喜田正夫「遺伝子」(朝倉書店)

<オフィスアワー>
日時:金曜日 10時〜10時30分
場所:19階 1978室
事前にメール等で知らせて下さい。
[ bt13211@ns.kogakuin.ac.jp ]

<学生へのメッセージ>
毎回出席する事。講義内容への質問等は気軽にして下さい。


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