2016年度工学院大学 第1部応用化学科

化学者のための機械工学(Mechanical Engineering for Chemist)[1L03]

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2単位
南 清志 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
機械工学は様々な分野で広く活用されており、応用化学の分野も例外ではない。例えば化学製品を生産するためには機械・装置を使用しなければならず、化学者にも機械に関する基礎的な知識が求められる。
 この授業では機械工学の四力(よんりき)と呼ばれる、材料力学・機械力学・流体力学・熱力学、および機械材料、機械設計・製図、工作法について基礎的事項を幅広く学習し、エンジニアとして必要な知識を身につけることを目標とする。

<受講にあたっての前提条件>
「数学」「物理学」の基礎(高校程度)

<具体的な到達目標>
1.機械工学の基礎知識の習得
2.機械要素の種類、機能、用途の理解
3.機械設計の基本的考え方の習得

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス 機械および機械工学、単位系        
2.機械材料 機械材料の種類・特徴・用途、鉄鋼材料、非金属材料 
3.材料力学 応力と歪み、弾性係数、熱応力
4.材料力学 はりの曲げ、丸棒のねじり、引っ張り
5.機械力学 往復機械の力学、回転機械の力学、機械の振動
6.流体力学 流体の性質、完全流体の力学
7.流体力学 流体のエネルギ変換、流体機械  
8.熱力学 状態式、熱力学の第一法則、可逆変化、熱力学の第二法則
9.熱力学 熱エネルギの変換、内燃機関、ディーゼルエンジンの排ガス対策
10.機械設計 信頼性における基礎事項、生産性における基礎事項  
11.機械製図 線の種類、投影法、図形の表し方、寸法記入法 
12.機械要素 機械要素の分類、ねじ、歯車   
13.機械工作法 工作法の分類、鋳造、溶接、塑性加工、除去加工
14.学習成果の振り返り

準備学習
 教科書の該当ページを読み、例題を解き理解しておくこと

<成績評価方法>
定期試験と講義中に行う演習問題による100点評価で行う。60点以上で合格とする。配点の内訳は、定期試験60%、演習問題40%とする。

<教科書>
草間秀俊、一色尚次 他 共著 「機械工学概論(第3版)」 オーム社

<参考書>
北郷薫監修,大柳康,蓮見善久共著 「JISにもとづく標準機械製図集(第7版)」理工学社

<オフィスアワー>
授業終了後または問合せの上対応可(au40905@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
深い専門知識をもつ人を「I 型人間」と言います。それに加えて幅広い知識をもつ人が「T 型人間」です。エンジニアは少なくとも「T 型人間」であることが必要です。さらに異分野の深い専門知識をもつ「Π(パイ)型人間」が、これからの時代には求められます。
 一つの分野でエキスパートになるだけではなく、専門以外にも興味を広げ、面白そうなこと・好きになれそうなことを探してください。


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