2016年度工学院大学 第1部応用化学科
機器分析(Instrumental Analysis)[1H16]
2単位 長谷川 信一 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 機器分析の原理、理論、装置の仕組み、応用等について理解する。また、近年注目されているフローインジェクション分析法や、試料を分析機器に導入する際のマトリックス分離等を行う最新分離分析法などを理解する。
- <受講にあたっての前提条件>
- 分析化学 2 を習得していることが望ましい。
- <具体的な到達目標>
- 専門的な機器分析法の原理、応用、分析手法を習得することを目的とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 機器分析とは (機器分析の種類、機器分析法の長所・短所、構成、性能比較等)
2. X線分析法1 (蛍光X線分析) 3. X線分析法2 (X線回折分析) 4. X線・電子線分析法 (表面分析・電子顕微鏡等) 5. 分子分光分析 (紫外・可視・蛍光・赤外分光分析等) 6. 原子分光分析1 (フレーム・水素化物発生原子吸光法) 7. 原子分光分析2 (電気加熱 (黒鉛炉) 原子吸光法) 8. 原子分光分析3 (ICP-AESの原理) 9. 原子分光分析4 (ICP-AES測定の実際) 10. 質量分析 1 (質量分析の基礎) 11. 質量分析 2 (イオン化法・質量分離装置の特徴等) 12. 質量分析 3 (ICP-MSの原理と測定の実際) 13. 分離分析 (GC、LC、イオンクロマトグラフィー、固相抽出分離等) 14. フローインジェクション分析 15. 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法>
- 授業中に行う演習問題の結果を30%として,期末試験結果を70%として計算する.
- <教科書>
- 指定教科書なし
授業前に授業で使う資料をキューポートにアップします。
- <参考書>
- クリスチャン分析化学〈2〉機器分析編 原口紘炁監訳 丸善
「入門機器分析化学」庄野利之著(三共出版) 工学のための分析化学 長島珍男著 サイエンス社 フローインジェクション分析 本水昌二/ 小熊幸一/ 酒井忠雄/著 分析化学実技シリーズ 共立出版 表面分析 石田英之 他著 分析化学実技シリーズ 共立出版
- <オフィスアワー>
- 授業終了後、教室または講師控え室。
- <学生へのメッセージ>
- 機器分析の応用範囲はきわめて広く、医学、生化学、環境化学、材料開発、宇宙科学、犯罪捜査、地質学など多方面に及んでいます。煩雑な操作なしに短時間で高感度、高精度分析ができる機器分析の需要は今後益々高まるでしょう。本講義では化学を専攻する学生にとって必要な最新の分析機器の原理と応用、さらにそれに伴う周辺技術を解説します。
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