2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△テクニカルコミュニケーション(TC : Technical Communication)[4L23]
2単位 佐藤 雅明 非常勤講師
- <授業のねらい>
- 人は一度に多くの情報を処理することが得意ではありません。そのため、伝えたい情報の重要度に応じて優先順位を付け、論理的に構成し、受信者が容易に理解できるよう配慮して、簡潔かつ明確に情報を発信しなければなりません。
この科目では、一般的なインフォメーションやコミュニケーションに求められる表現方法ならびに研究レポート・論文・報告書などに必要とされる基本的な文章の構成や作成方法の習得を目標に授業を進めます。 さらに、製品やサービスを通したユーザーとの関係について、ユーザーエクスペリエンスの観点から学びます。
- <受講にあたっての前提条件>
- 基本的な日本語の知識があり、適切に表現できること。
- <具体的な到達目標>
- 論理的に構成され、明確で分かりやすいコミュニケーションが可能となること。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンスならびに分かりやすいコミュニケーションについて学ぶ。
2.論理的な思考の基本について学ぶ。 3.演繹法、帰納法について学ぶ。 4.人が理解するメカニズムについて学ぶ。 5.演繹的展開と帰納的展開について学ぶ。 6.5W2Hと三現主義について学ぶ。 7.学習成果の確認(中間試験) 8.文章の構成および報告書・研究レポート・論文の作成について学ぶ。 9.消費者の保護・権利・責務について学ぶ。 10.製造者の責任と製造物責任法について学ぶ。 11.ユーザーとのコミュニケーション1(取扱説明書の役割)について学ぶ。 12.ユーザーとのコミュニケーション2(ユーザーエクスペリエンス)について学ぶ。 13.テクニカルコミュニケーションの新しい動向について学ぶ。 14.学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法>
- 中間試験(50%)と期末試験(50%)の合計(100点満点)で評価し、60点以上を合格とします。
- <教科書>
- 『伝わるコミュニケーションの基礎』佐藤雅明、三恵社(市販されていませんので大学内の販売で必ず購入してください)
- <参考書>
- 指定参考書なし。ただし、学習に役立つ参考書として次の書籍を薦めます。
『クリティカルシンキング入門編』E.B.ゼックミスタ他、北大路書房 『クリティカルシンキング実践編』E.B.ゼックミスタ他、北大路書房 『知的な科学・技術文章の書き方』中島、塚本、コロナ社 『分かりやすい表現の技術』藤沢晃治、講談社BLUE BACKS その他については授業で紹介します。
- <オフィスアワー>
- 木曜日、授業終了後教室または講師室
- <学生へのメッセージ>
- 文章がうまくなるのは容易ではありません。しかし、研究レポート・論文などの科学技術文章には固有な形式があります。正に分かりやすい文章作成の手法です。この手法を習得して正しい手順で取り組めば、失敗することはありません。
論理的な表現技術を習得することで、自分の考えを整理し、適切に意見を伝えることができるようになります。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2016 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|