2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科

環境制御工学(Environmental Equipment and Systems)[3B05]

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2単位
田中 俊博 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
地球規模においては炭酸ガス濃度が上昇し、地球温暖化が進行し異常気象が今後も多発するといわれており、CO2削減が国際的に実施されることが重要である。
持続型社会形成にはエネルギー、地球温暖化(CO2削減)を視野に入れて活動することが要望されている。この授業では学生は環境問題をエネルギー問題ととらえ、循環型社会と省エネについて考えることを要望する。さらには、市民の生活・環境に関する「環境装置」すなわち、水処理装置・プラント、廃棄物処理装置・プラント、について基本原理と構成を理解し、最新技術について学生は理解する。

<受講にあたっての前提条件>
1)環境、エネルギーについて興味を持つ学生
2)高校、大学において、化学を受講してない人には理解しがたい授業のようです。できるだけ、化学と生物の一  般知識を持った人に受講してもらいたい。本授業と並行して化学の勉強することを望む。

<具体的な到達目標>
1)(JABEE学習・教育到達目標)
(JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育到達目標)D:◎
2)環境はルールである。環境に関する日本国の法律の趣旨を理解する。
3)発電する場合、得られるエネルギーと炭酸ガスの発生量を理解する。
4)物質の流れを原単位をもとに物質収支で表すことができる。
5)環境の浄化は分離と分解の単位操作であることを理解できる。

<授業計画及び準備学習>
1. 環境制御工学内容;持続型社会形成のための環境の諸課題
2. 地球、我が国を取り巻く環境の諸課題と対応
  地球温暖化、温室効果ガスの削減とエネルギー、環境基本法、公害の種類
3. エネルギーを巡る課題とエネルギーの動向
4. 水処理装置 その1. (生活と浄水処理)
  浄水装置;沈殿、凝集沈殿、砂ろ過、膜ろ過,殺菌 
5. 水処理装置 その2. (産業と浄水処理)  
  純水装置ほか、イオン交換、活性炭ろ過 
6. 演習1
7. 水処理装置 その3.(生活と汚水処理);下水道と下水処理、
8. 水処理装置 その4.(産業と汚水処理):省エネ、創エネの廃水処理
9. 演習2
10. 水処理と汚泥処理の関係(濃縮,脱水,焼却,資源回収)
11. 廃棄物処理装置 その1. 廃棄物と廃棄物処理の概要
12. 廃棄物処理装置その2. エネルギー回収と焼却装置 
13. 演習3
14. 授業の振り返り

<成績評価方法>
1)期末テストの成績を70%、演習問題(3回の合計値)の評価を30%の割合で評価し、総合点が60点以上の者に  単位を認める。
2)演習問題は1回の演習問題を10点満点で評価し、各回の点数を加算し30点満点とする。
3)・期末テストは演習問題の応用問題とする。
  ・演習問題は、授業のノート、教科書(配布プリント)を参照して独力で回答すること。

<教科書>
<教科書>指定教科書はなし。
授業時にプリントを配布する。

<参考書>
水環境工学(改訂2版)松尾友矩編 オーム社
<資料>
エネルギー白書
日本の水資源

<オフィスアワー>
教務課に連絡し日時を調整の上対応可能。

<学生へのメッセージ>
エネルギー、人口問題も含め持続型社会の形成が今後要求されます。人間は多くの資源を使って生活しています。環境;地球温暖化、水質汚濁、ごみ問題等多くの課題があります。環境を保全する技術を一緒に勉強しましょう。


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