2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△応用プログラミング演習(Applied Exercise in Programming)[2E11]
1単位 浦田 哲哉 非常勤講師
- <授業のねらい>
- コンピュータ技術の発達に伴い,プログラムの規模も比例して大規模かつ複雑になり,保守性・信頼性を確保することが難しくなってきている.
本授業では,この問題を解決するために提案されたオブジェクト指向プログラミングの基本的な考え方を講義および各種演習を通して実践的に体得する.プログラミング言語として「C++」を扱う.
- <受講にあたっての前提条件>
- 「情報処理概論及演習」「プログラミング演習」を履修しておくこと.
- <具体的な到達目標>
- (1) C言語基礎の習得
(2) ポインタ基礎の習得 (3) オブジェクト指向を用いたプログラミングの習得
(JABEE 機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標) (C) ○ (D) ◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1) ガイダンス,ソフトウェアの使い方,C++の概説
(Microsoft Visual C++ の基本操作,C++ の紹介) 準備学習 : 情報処理概論及演習で学習した「Visual Basic言語(VB)」を復習しておくこと. 2) [C言語の基礎] 四則演算と変数 (演算子,変数の型) 3) [C言語の基礎] 制御構造文(条件分岐構造) (if文,switch文を使った条件分岐処理) 4) [C言語の基礎] 制御構造文(繰り返し構造) (for文,while文を使った繰り返し処理) 5) [C言語の基礎] ポインタの基礎 (アドレスとポインタ変数) 6) [C言語の基礎] ポインタ(変数とアドレス) (変数のアドレスを記憶する変数) 7) [C言語の基礎] ポインタ(配列とアドレス) (配列とポインタの関係,文字列) 準備学習 : 1)〜7)回とも,教科書の対応する頁を一読もしくは例題プログラムの実行を行い,演習に参加すること. 8) 学習内容の振り返り 準備学習 : 1)〜7)までの総復習を行うこと. 9) [C++の基礎]オブジェクト指向 (オブジェクト指向の基本的な考え方) 10) [C++の基礎]クラスの定義 (データメンバとメンバ関数) 11)[C++の基礎]インスタンス (実体化したクラス) 12)[C++の基礎]アクセス制御 (カプセル化,アクセス指定子) 13)[C++の基礎] クラスの継承 (既存のクラスを基に新しいクラスを作る) 準備学習 : 9)〜13)回とも,教科書の対応する頁を一読もしくは例題プログラムの実行を行い,演習に参加すること. 14) 学習内容の振り返り 準備学習 : 前回までの総復習を行うこと.
- <成績評価方法>
- 原則として,授業中に行う筆記と実技の中間試験(50%)及び定期試験(50%)の結果により評価し,60点以上の者に単位を認める.
なお,特別な理由なしに欠席をした場合や授業の演習成果が無いと判断される場合は減点する. 「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標(C)は,上記の基準を満たせば,達成される.
- <教科書>
- 「やさしいC++ <第4版>」高橋 麻奈 著 (ソフトバンククリエイティブ)に加えて授業中に配布するプリントを併用する.
- <参考書>
- 授業中に適宜紹介する.
- <オフィスアワー>
- 授業終了後,12F講師室にて
- <学生へのメッセージ>
- 近年,世界的に義務教育段階でのIT(Information Technology)教育が強化されつつある.プログラミングを学ぶことは,コンピュータの活用の幅を広げると共に,自分自身のスキルアップにつながる.
将来,コンピュータの仕事に直接的に携わるかどうか不明であっても,授業で「経験」を持つことは賜物となる.
- <備 考>
- 学生の理解度に合わせて,内容を変更する場合がある.
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