2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△機械設計学(Machine Design)[6D02]
2単位 小林 光男 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 機械は、単体のものは無く、多くの機能要素部材(部品)により構成されている。特に機械を構成する機能部品の中で共通部品として機械要素が有り、その多くは規格化され選択設計が可能であるが、それらの原理に基ずく機能及び強度の裏付けは理解しておく必要がある。この授業では、機械のしくみをつくっている各種機械要素の用途・機能・強度を理解し、安全な設計を行うための考え方をみにつける。
(JABEE学習・教育目標) 「機械システム基礎工学プログラム」:(D)-(1)◎, (D)-(2)○ (JABEEキーワード) 「機械システム基礎工学プログラム」:材料力学(応力・ひずみ),設計法(機械要素),メカニズム(運動伝達機構),機械力学(機構の運動学)
- <受講にあたっての前提条件>
- 機械設計学は多くの分野の総合であるが、本講義では、基本的な機械要素の用途、機構、強度に限定した内容としているので、普段から、出来る限り機械に接することが有効である。特に、機械システム工学実習では、多くの工作機械を利用することになるので、工作機械を構成している機械要素の機能を見ておくと良い。
「工業力学及演習I・II」(力・速度・加速度・仕事・動力)に関する知識が必要である.並行科目として「機構学及び演習」,「材料力学及び演習T」が深く関係し,履修後は,「機械システム設計総合演習」につながり,機能要素部品の強度解析,自動車の振動特性,ねじ締結体の強度設計など具体的な機械システム設計への応用について学ぶ.
- <具体的な到達目標>
- 機械を構成する機能要素部材の中で、特に共通部品である機械要素について学び、それらがどんな役割でどんな働きをしているのかを説明できること。
(1)機械設計における設計手順・加工・支援技術・寿命・信頼性設計について理解し、応用できる。 (2)材料の強度と剛性について理解し、応用できる。 (3)機械の精度について理解し、応用できる。 (4)締結要素(ねじなど)について理解し、応用できる。 (5)軸系要素(軸及び軸継手・軸受・クラッチ・ブレーキなど)について理解し、応用できる。 (6)伝動要素(歯車・ベルト・チェーンなど)について理解し、応用できる。 (7)(1)〜(6)の機械要素が、実際の機械にどのように用いられているかを理解し、設計に応用することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.機械設計の基礎(1)
2.機械設計の基礎(2) 3.材料の強度と剛性 4.機械の精度 5.ねじ 6.軸及び軸継手 7.軸受 8.学習成果の確認 9.歯車 10.ベルトとチェーンによる伝動 11.クラッチ・ブレーキ及びつめ車 12.リンク・カム機構 13.ばね,管・管継手・弁 14.学習成果の振り返り(学習成果の確認・総合演習)
- <成績評価方法>
- 中間試験(第1章〜第6章)と定期試験(第7章以降)を行う。60点以上の者に単位を認める。ただし、定期試験で60点に満たない者でも、演習問題の結果が単位認定相当と認められる場合には、最終成績を60点とする。また,中間試験と定期試験は必ず受験ものとする。A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 「機械設計法」三田純義 他3名共著(コロナ社)
- <参考書>
- 「基礎から学ぶ機構学」鈴木健司・森田寿郎(オーム社)
- <オフィスアワー>
- 土曜日12:50〜13:40(八王子校舎講師室)
メールでも質問を受け付ける(at73299@ns.kogakuin.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 普段から、出来る限り機械に接することが有効である。特に、機械システム工学実習では、多くの工作機械を利用することになるので、工作機械を構成している機械要素の機能を見ておくと良い。
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