2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△機構学及演習(Mecahnism of Machinery and Exercise)[5G05]
3単位 鈴木 健司 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
| 1. 基礎知識の習得 | ◎ | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 講義と問題演習を通して、機械システムの設計に必要な機構に関する知識を身に付ける。機構の構成と自由度、速度解析を中心とする運動学、運動伝達機構の設計論について理解する。
(JABEE学習・教育到達目標) 「機械システム基礎工学プログラム」:(D)-(1)◎, (D)-(2)○
- <受講にあたっての前提条件>
- 「数学I・II」(基本関数の微分・積分),「線形代数学I」(ベクトル),「工業力学及演習I・II」(速度・加速度)に関する知識が必要である.
- <具体的な到達目標>
- (1) 機構の構成と自由度について理解し、応用できる。
(2)機構の速度解析法について理解し、応用できる。 (3) 四節リンク機構の種類と運動について理解し、応用できる。 (4) 歯車機構の種類と速度比の計算法について理解し、応用できる。 (5) カム機構の種類と運動について理解し、応用できる。 (6) 巻き掛け伝動機構の種類と運動について理解し、応用できる。 (7) 運動学、逆運動学、ヤコビ行列について理解し、応用できる。 (8) (1)〜(7)の内容が、実際の機械やロボットにどのように用いられているかを理解し、運動伝達機構の設計に応用することができる。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 [機構の基礎] 機械システムにおける機構の役割、対偶の種類と自由度について学ぶ。第1回演習
準備学習:教科書第1章を熟読する 第2週 [機構の自由度] 平面機構・空間機構の自由度について学ぶ。第2回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第3週 [ロボット機構] ロボットの機構と自由度について学ぶ。第3回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第4週 [剛体の速度解析] 速度分値の法則について学ぶ。第4回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第5週 [機構の速度解析1] 速度の瞬間中心、セントロードについて学ぶ。第5回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第6週 [四節リンク機構の運動伝達] 四節リンク機構の種類と運動伝達について学ぶ。第6回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第7週 [四節リンク機構の速度解析] 四節リンク機構の速度解析について学ぶ 第7回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第8週 [歯車機構 ] 歯車機構の種類と各部の名称、回転数比、減速機について学ぶ。第8回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第9週 [遊星歯車機構] 遊星歯車機構の回転数比の計算法を学ぶ。第9回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第10週 [接触伝動] 等角速度比伝動の条件、インボリュート歯形について学ぶ。第10回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第11週 [カム機構] カム機構による動力伝達について学ぶ。第11回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第12週 [巻き掛け伝動機構] ベルトやチェーンを用いた動力伝達について学ぶ。第12回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第13週 [運動学とヤコビ行列] マニピュレータの運動学、逆運動学、ヤコビ行列について学ぶ 第13回演習 準備学習:前回の授業内容を復習する 第14週 学習成果の振り返り 準備学習:前回までの総復習を行う
- <成績評価方法>
- 定期試験機関に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を行う。成績は、学期末試験60%、演習点40%の割合で評価する。A+〜Fの6段階評価でD以上の者を合格とする。
- <教科書>
- 「基礎から学ぶ機構学」鈴木健司・森田寿郎(オーム社)
- <参考書>
- 「機械力学-機構・運動・力学-」三浦宏文編著(朝倉書店)
「ロボット機構学」鈴森康一著(コロナ社)
- <オフィスアワー>
- 水曜日14:00〜16:00 八王子校舎 16号館(MBSC棟)16-121(マイクロシステム研究室)
- <学生へのメッセージ>
- 演習問題を中心に、復習をしっかり行うこと。
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