2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科
線形代数学II(Linear Algebra II)[5A03]
2単位 熊ノ郷 直人 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 工学の専門理論を学ぶ上で基礎となる線形空間、ベクトルの線形独立、線形空間の基底や次元、線形写像について理解し、固有値、固有ベクトル、対角化の計算法を身につける。
- <受講にあたっての前提条件>
- 「線形代数学I」を履修済みであることを前提とします。
- <具体的な到達目標>
- (1)線形独立の概念を理解し、線形従属の場合、線形結合で表現できる。
(2)線形写像の像や核を理解し、線形空間の基底や次元を求めることができる。 (3)固有値、固有ベクトルを求め、対角化できる。 (JABEE学習・教育目標) 「機械システム基礎工学プログラム」:C-1◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1.線形空間
線形空間(ベクトル空間)について学びます。 準備学習:「線形代数学I」のベクトルについて復習しておく。
2.線形独立と線形従属 線形独立(一次独立)と線形従属(一次従属)について学びます。 準備学習:「線形代数学I」の基本変形による連立一次方程式の解法を復習し、 第1回のプリントの問題を解いておく。
3.線形独立な最大個数のベクトル 線形独立な最大個数のベクトルを求める方法について学びます。 準備学習:第2回のプリントの問題を解いておく。
4.基底と次元 線形空間の基底と次元について学びます。 準備学習:第3回のプリントの問題を解いておく。
5.線形写像 線形写像について学びます。 準備学習:第4回のプリントの問題を解いておく。
6.像と核 像と核について学びます。 準備学習:第5回のプリントの問題を解いておく。
7.固有値と固有ベクトル(2次行列の場合) 2次行列の固有値と固有ベクトルについて学びます。 準備学習:「線形代数学I」の行列式の基本性質を復習しておく。
8.固有値と固有方程式 固有値と固有方程式について学びます。 準備学習:第7回のプリントの問題を解いておく。
9.固有ベクトルと固有空間 固有ベクトルと固有空間について学びます。 準備学習:第8回のプリントの問題を解いておく。
10.行列の対角化 行列の対角化について学びます。 準備学習:第9回のプリントの問題を解いておく。
11.内積空間と正規直交化、直交行列 内積空間と正規直交化について学びます。 準備学習:第10回のプリントの問題を解いておく。
12.対称行列の対角化 対称行列の対角化について学びます。 準備学習:第11回のプリントの問題を解いておく。
13.対角化の応用 対角化の応用について学びます。 準備学習:第7回〜第12回までのプリントで苦手なところを復習しておく。
14.学習内容の振り返り 準備学習:前回までの総復習を行っておくこと。
- <成績評価方法>
- 試験期間に行う試験で評価する.到達目標に照らして6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し,Grade D以上の学生に単位を認める.ただし,2014年度以前に入学した学生については,100点満点で60点以上の学生に単位を認める.
- <教科書>
- 指定教科書なし。適宜プリントを配布する。
- <参考書>
- 「入門線形代数」三宅敏恒著(培風館)
※講義でプリントを配るが、わからなくなった場合、休んだ場合、この参考書があると便利である。 この本はコンパクトだが深い内容まで含んでいるため「線形代数学I,II」はもちろん、4年間使える。
- <オフィスアワー>
- 金曜日15:30-16:30(八王子校舎総合教育棟01E-315)
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