2016年度工学院大学 第1部機械システム工学科

機械システム工学加工演習(Practice of Process Technology for Mechanical Systems)[2A04]

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2単位
立野 昌義 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
廣木 富士男 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
西谷 要介 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
野崎 博路 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
南 清志 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
ものつくりの基本である機械加工法の基礎および安全確保に関する考え方およびその実践方法につい学ぶ。あわせて、工作機械の動力と効率について理解する。各種テーマにおける課題の報告書を作成することにより、「まとめる力」と「表現する力」を養成する。本演習において,学生は以下の内容を理解および習得できる。

1)CAD/CAMとものづくりとの関連の理解およびNC工作機械におけるプログラミング技法の基礎を習得する。
2)工作物の加工精度を測定することにより、計測基礎論と基本的な量の測定法を習得する。
3)プラスチック材料の射出成形の基礎を理解する。
4)切削の3分力を理解し、工作機械の動力と効率の算出方法を習得する。
5)アーク溶接技法の基礎を習得する。

<受講にあたっての前提条件>
本科目の履修前に「機械工学実習」の修得が必要である.本科目の習得後は、適切な指導者の下で機械加工を実践することができるようになる。

<具体的な到達目標>
「機械システム基礎工学プログラム」D◎
ものつくりの基本である機械加工法の基礎および安全確保に関する考え方およびその実践方法につい学ぶ。あわせて、工作機械の動力と効率について理解する。各種テーマにおける課題の報告書を作成することにより、「まとめる力」と「表現する力」を養成する。本演習において,学生は以下の内容を理解および習得できる。

本演習における具体的なねらいを以下に示す。
1)CAD/CAMとものづくりとの関連の理解およびNC工作機械のプログラミング技法の基礎を習得する。
2)工作物の加工精度を測定することにより、計測基礎論と基本的な量の測定法を習得する。
3)プラスチック材料の射出成形の基礎を理解する。
4)切削の3分力を理解し、工作機械の動力と効率の算出方法を習得する。
5)アーク溶接技法の基礎を習得する。

「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標(D−1)、(D−2)は、上記評価基準を満たせば達成される。

<授業計画及び準備学習>
0.ガイダンス:履修上の注意、安全に関する注意
(13週の授業期間中に以下の10課題を行い,14回目は授業内容の振り返り.課題テーマは少人数グループにより行う。履修順序はグループにより異なる.授業日程はガイダンス時に配布する)

課題1(M1).マシニングセンタ概論:マシニングセンタとCAD/CAMとの関連およびそれらを用いた設計および加工おける基礎的内容を理解し,NCプログラミング技法の基礎を学ぶ。

課題2(M2).マシニングセンタのプログラム作成:NCプログラミングの実践とシミュレーションによりNCプログラムのディバッグおよび計算機利用の基礎を習得

課題3 (M3).マシニングセンタによる加工:加工の実践と加工精度測定

課題4 (T1).ターニングセンタ概論:ターニングセンタとCAD/CAMとの関連およびそれらを用いた設計および加工おける基礎的内容を理解し,NCプログラミング技法の基礎を学ぶ。

課題5 (T2).ターニングセンタのプログラム作成:NCプログラミングの実践とシミュレーションによりNCプログラムのディバッグおよび計算機利用の基礎を習得

課題6 (T3).ターニングセンタによる加工:加工の実践と加工精度測定

課題7 (P).切削抵抗の測定:旋削時の工具に作用する切削3分力の測定における信号変換/伝送を理解し、切削動力および機械効率の計算

課題8 (Pr).切削抵抗の測定に関するレポート課題の提出およびレポート説明課題

課題9 (I).成型加工:プラスチック成型加工機械の金型内における射出成形性に影響を及ぼす各種因子の理解

課題10 (W).アーク溶接:アーク溶接の基礎技法の習得

<成績評価方法>
演習時間開始時刻前に着席して,安全説明および演習課題(実習,加工演習)を行うことが成績評価の前提となる.演習課題を主体とする課題レポートの完成度や理解度(口頭試問など)により評価を行う.さらに加工演習テーマの中の製品を製作するテーマでは製品の完成度により評価する.演習に対する取り組み姿勢や演習中の態度も考慮される場合もあるので注意すること.
 演習課題のレポートの完成度・理解度ならびに製品の完成度を主体とする.すべての加工演習課題を総合的に評価し,これらの平均点に基づき,A+〜Fの6段階評価で評価を行う.D以上の者を合格とする.

<教科書>
生協にて販売されている『機械加工演習・機械システム工学加工演習テキスト』を各自購入し,毎時間持参すること。

<参考書>
指定参考書なし

<オフィスアワー>
火曜日 17:00〜18:00 8号館302室
連絡先:at11831@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
ものくりは楽しいです。ただし以下のことに注意してください。

 ものづくりにおいては”遅れは厳禁”です。遅れずに授業に出席することや課題を期限までに提出することは,ものづくりにおいて要求される基本姿勢です。したがって本科目では遅刻や欠席は厳禁となります。ただし,一方で何かあればすぐに相談することは社会生活における行動規範です。何かあれば,すぐに課題の担当教員か科目責任者に連絡をとり,相談するようにして下さい。
 あわせて不注意な機械操作は事故につながる場合があります。教員の指示に従い機械は慎重に操作するようお願い致します。

 機械工学における筋の通った考えあるいはそれらに基づく行動指針をこの授業を通して身につけて下さい。

<備 考>
(1) 遅刻・欠席の扱い(重要):演習課題2回欠席で本科目は不可となります.

・授業開始5分前には所定の教室で着席して下さい.受講者の安全上の観点から遅刻は一切認めていません.
・病気などのやむを得ない事情による欠席した場合は,回復し登校後すみやかに(基本的に翌日水曜日に)これを証明する書類をつけて,演習担当者(実習工場)に提出し,課題の担当者か責任者から受講指示を受けて下さい.
・クラブの試合などによる欠席する学生は,予定が確定次第すみやかに演習担当者(実習工場)にも事前に欠席する旨が記述された書類を提出して下さい.

(2)安全上の観点から,指導教員の指示に必ず従って下さい。
 加工演習や実習は安全を全てに優先します.時間の途中から受講することや演習時間中に自分勝手に振舞うことは,事故につながる場合があります.安全上の観点から,教員の指示に従わない学生や受講態度が著しく悪く,危険行為に対して注意しても守らない学生には,指導教員から退室を命ずる場合があります.


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