2016年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース

科学と宗教(Science and Religion)[4B05]

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2単位
吉田 司雄 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<授業のねらい>
 科学では証明できない超常現象(オカルト)に人はなぜ惹かれるのか?
 科学の歴史は非科学的なものとのせめぎ合いのなかで展開してきた面がある。ここでは近代スピリチュアリズムの展開や核戦争の恐怖が呼び起こした終末論的な風景に目を向けながら、通常の科学史では正当的に扱われない領域を取り上げてゆく。いささか逆説的ではあるが、そのことを通して、科学技術の時代に生きる人間のありようについて深く考えられるようになることがこの授業のねらいであり、目標である。
 なお、以下の授業計画はあくまでも仮のもので、変更もありうる。

<受講にあたっての前提条件>
 特になし。

<具体的な到達目標>
 基本的な知識を習得すると共に、自分の考えを展開し自分の言葉で表現する批評力を身につける。

<授業計画及び準備学習>
 1.魔術から科学へ(ガイダンス)
    準備学習:シラバスをきちんと読んでおくこと
 2.近代心霊科学の誕生
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 3.こっくりさんー心霊学の日本的受容
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 4.明治日本の千里眼騒動
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 5.火星人襲来―H・G・ウェルズ『宇宙戦争』
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 6.アダムスキー、空飛ぶ円盤に乗る
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 7.ネッシ―出現
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 8.ゾンビ来襲
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
 9.エクソシストとは何か
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
10.宮崎駿アニメの宗教的地層
    準備学習:キータームについて自分で調べ、考えておくこと
11.オウム真理教事件とは何だったのか?(1)文化的背景
    準備学習:キータームについで調べ、自分自身で考えておくこと
12.オウム真理教事件とは何だったのか?(2)メディアの問題
    準備学習:授業で取り上げる映像を実際に見てみること
13.授業内試験(確認テスト+教場レポート)
    準備学習:授業内容をしっかり復習しておくこと
14.授業内容の振り返り
    準備学習:授業内容をしっかり復習しておくこと

<成績評価方法>
 授業にきちんと出席することが成績評価の前提。授業中の抜き打ち小テスト等で平常点を算出すると共に、学期末に授業内容すべてを範囲とする授業内試験(確認テスト&教場レポート)を実施、それらの評価の合計で60点以上の者に単位を認める。平常点、授業内試験(確認テスト&教場レポート)の比率は、2:8。
 ただし、平常点と確認テストの合計が一定の点数に達していない場合には、レポートを採点の対象としない。レポートは、いわゆるコピペでないことが絶対条件である。

<教科書>
 特に指定しない。

<参考書>
 前田亮一『今を生きぬくための70年代オカルト』(光文社新書)
 一柳廣孝(編)『オカルトの帝国』(青弓社)
 吉田司雄(編)『オカルトの惑星』(青弓社)
 その他、随時教場で指示する。

<オフィスアワー>
 新宿校舎2715研究室 木13:00〜13;20
 それ以外は教員に直接たずねること。

<学生へのメッセージ>
 第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。
 なお、授業で取り上げるトピックは変更する場合も大いにありうる。


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