2016年度工学院大学 第1部機械工学科

工業力学及演習II(Engineering Mechanics and Exercise II)[6G01]

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3単位
澤田 哲生 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
実社会に出てもの作り、とりわけ工業製品の設計・製造に携わる場合に、どうしても習得しておかなければならない工業力学の基礎学力をみなさんに養っていただきます。中心になるのは、剛体の力学です。質点の力学から一歩進んで、広がりを持ちつつ変形しないブツ(つまり剛体)に特有な運動について学んでいただきます。

<受講にあたっての前提条件>
この授業の前提は、1)質点の力学の基礎、2)初歩的な微積分、3)三角関数についての学力が身についていることです。しかしながら、恐れることはありません。1)2)3)で不十分なところがあれば、それを見出して一緒に解決に挑みます。どうか臆することなく、心を楽にして授業に参加してください。

<具体的な到達目標>
剛体の力学の基礎を身につけることが到達目標です。その前段階として、基礎力学の応用としてのn円運動、摩擦、衝突、振動の基礎を理解していただきます。

<授業計画及び準備学習>
各回について、第3時限は教科書を中心の基礎理論の学習。第4時限は、教科書の例題を解くことを中心とした演習に充てる。
1.全体説明
第2章 力学の応用
2.2−1 円運動と曲線運動   【準備学習・レポート】特になし
3.2−2 摩擦         【準備学習・レポート】2−1の例題
4.2−3 衝突         【準備学習・レポート】2−2の例題
5.2−4 振動         【準備学習・レポート】2−3の例題
第3章 剛体の力学
6.3−1 剛体とモーメント   【準備学習・レポート】2−4の例題
7.3−2 支点と反力、分布力  【準備学習・レポート】3−1の例題
8.3−3 重心(質量中心)   【準備学習・レポート】3−2の例題
9.3−4 剛体の運動     【準備学習・レポート】3−3の例題
10.3−5 慣性モーメント(1)【準備学習・レポート】3−4の例題
11.3−5 慣性モーメント(2)【準備学習・レポート】3−5の例題(その1)
12.全体の復習         【準備学習・レポート】3−5の例題(その2)
13.練習問題の復習(1)    【準備学習・レポート】前回出題した模擬問題のレポート
14.練習問題の復習(2)    【準備学習・レポート】前回出題した模擬問題のレポート

<成績評価方法>
1)レポート点:1.5x14=21点
2)期末試験: 79点(満点)
  合計100点満点にて評価。

<教科書>
武居 昌宏, 飯田 明由, 金野 祥久著『基礎から学ぶ 工業力学』オーム社 ( 2010/4/17)

<参考書>
指定参考書は特になし。

<オフィスアワー>
日時:土曜日、12:30〜授業終了時まで。場所:非常勤講師室
また、下記メールアドレスに、何でも遠慮なく問い合わせやリクエストを送ってください。
tetsuo@nr.titech.ac.jp

<学生へのメッセージ>
昨年は、履修者のうち1人を除いて、単位を出すことができました。単位を出すことができなかった履修者の数が、年を追うごとに減る傾向にあります。痒いところに手がとどくような授業を実践しています。なお、昨年度単位を差し上げられなかった1名の学生は、一度も教室に姿を見せなかった方でした。これは私としても残念でした。レポート点を重視します。レポートの持ち点が単位取得の上で重みを持ちます。また、単位獲得のコツを伝授しますので、初回の授業は欠かさず出席してください。


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