△機構学（Mechanism of Machinery）[5A02]

＜学位授与の方針＞

	1. 基礎知識の習得
◎	2. 専門分野知識の習得
	3. 汎用的問題解決技能
	4. 道徳的態度と社会性
	5. 創成能力

＜授業のねらい＞

機械の設計に必要な機構の知識を身に付ける。機構の構成と自由度、速度解析を中心とする運動学、運動伝達機構の設計論について理解する。

（JABEE学習・教育目標）
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」：(D)-(2)◎

＜受講にあたっての前提条件＞

「数学I・II」（基本関数の微分・積分），「線形代数学I」（ベクトル），「工業力学及演習I・II」（速度・加速度）に関する知識が必要である．

＜具体的な到達目標＞

(1) 機構の構成と自由度について理解し、応用できる。
(2）機構の速度解析法について理解し、応用できる。
(3) 四節リンク機構の種類と運動について理解し、応用できる。
(4) 歯車機構の種類と速度比の計算法について理解し、応用できる。
(5) カム機構の種類と運動について理解し、応用できる。
(6) 巻き掛け伝動機構の種類と運動について理解し、応用できる。
(7) (1)〜(6)の機構が、実際の機械にどのように用いられているかを理解し、運動伝達機構の設計に応用することができる。

＜授業計画及び準備学習＞

第１週　　[機構の基礎]　機械における機構の役割について学ぶ。演習問題１
　　　　　　準備学習：教科書の第1章を熟読する
第２週　　[平面機構の自由度]　対偶の種類と平面機構の自由度について学ぶ。演習問題２
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第３週　　[空間機構の自由度]　空間機構の自由度について学ぶ。演習問題３
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第４週　　[剛体の速度解析]　速度分値の法則とその応用について学ぶ。演習問題４
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第５週　　[機構の速度解析]　速度の瞬間中心、セントロードについて学ぶ。演習問題５
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第６週　　[リンク機構の運動伝達]　四節リンク機構の種類と運動伝達について学ぶ。演習問題６
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第７週　　[リンク機構の速度解析]　四節リンク機構の速度解析法について学ぶ。演習問題７
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第８週　　[接触伝動]　等角速度比伝動のための条件について学ぶ。演習問題８
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第９週　　[歯車機構]　歯車機構の種類と各部の名称、回転数比について学ぶ。演習問題９
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第１０週　[遊星歯車機構]　遊星歯車機構の回転数比の計算法を学ぶ。演習問題１０
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第１１週　[インボリュート歯車]　インボリュート歯形とその製作法について学ぶ　演習問題１１
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第１２週　[カム装置]　カム機構による動力伝達について学ぶ。演習問題１２
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第１３週　[巻き掛け伝動機構] ベルトやチェーンを用いた動力伝達について学ぶ。演習問題１３
　　　　　　準備学習：前回の授業内容を復習する
第１４週　学習成果の振り返り
　　　　　　準備学習：前回までの授業内容の総復習を行う

＜成績評価方法＞

定期試験期間に授業内容すべてを範囲とする学期末試験を実施する。学期末試験と授業内実施の演習課題を７：３の割合で評価する。A+〜F　の6段階評価でD以上の者を合格とする。

＜教科書＞

「基礎から学ぶ機構学」鈴木健司・森田寿郎（オーム社）

＜参考書＞

「機械力学-機構・運動・力学-」三浦宏文編著（朝倉書店）
「ロボット機構学」鈴森康一著（コロナ社）

＜オフィスアワー＞

水曜日14:00〜16:00 八王子校舎16号館（MBSC棟）16-121（マイクロシステム研究室）

＜学生へのメッセージ＞

講義の最後に行う演習問題を中心に、復習をしっかり行うこと。