2016年度工学院大学 第1部機械工学科

権利と法(Law and Fundamental Human Rights)[4K06]

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2単位
長谷川 憲 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
日本と世界各国・地域の人権問題を素材にして,日本国憲法下の法と権利をめぐる問題を考える。
日本国憲法下の人権に関する諸問題を理解するとともに、権利・義務関係の相対性を理解すること。

<受講にあたっての前提条件>
特になし。

<具体的な到達目標>
法的権利・義務関係がもたらす人間関係の相対的な立場の違いを理解できるようになること。

<授業計画及び準備学習>
1. 権利とは何か
   人権と基本権
   日本国憲法と基本的人権

2. 基本的人権と近代的憲法(1)
   権利と義務
   自由と自由権

3.基本的人権と近代的憲法(2)
   自治と自律
   精神的自由と経済的自由

4.基本的人権と近代的憲法(3)
   職業裁判官と司法参加

5. 近・現代の憲法と日本国憲法(1)
   人権とその制約の可能性

6.近・現代の憲法と日本国憲法(2)
   公共の福祉論

7.近・現代の憲法と日本国憲法(3)
   自由権と社会権

8. 日本国憲法と法的紛争
   裁判と裁判所
   裁判と行政審判

9. 日本国憲法と法的紛争
   憲法訴訟

10.日本国憲法と法的紛争
   民事訴訟
   刑事訴訟
   行政訴訟

11. 少数者保護と多数者意思(1)
   平等原則と平等権

12.少数者保護と多数者意思(2)
   少数者問題
   少数民族問題

13.少数者保護と多数者意思(3)
   環境保護
   消費者保護

14.学習内容の振り返り
   
 
*事前学習として、各回についての指定教科書・参考書の関連項目を読み、下調べをすること。

*授業では現実に起きている事件を素材として扱うので、進行の順序・扱う事項の変更が伴うことがある。ご容赦いただきたい。

*授業の進め方・内容・評価方法・注意などに関しては、第1回目の授業で説明するので、必ず出席すること。

<成績評価方法>
授業にきちんと出席した学生に対し、学期末に最終レポートと筆記試験を行い、授業中に行う小テスト、小レポート、アンサーペーパーまたは課題などを参考に総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。成績評価方法および基準については、第一回目の授業において説明するので、必ず出席すること。2015年度以降の学生は、Grade D以上を合格とする。

<教科書>
『新憲法四重奏』(有信堂高文社)
『六法』(出版社は問わない。各社違いがあるので、使用目的を考えて、選択すること、但し、『口語六法』を使用することは自由だが、『口語六法』に関しては、定期試験の時には持ち込みを認めないので、あらかじめ注意する。)

<参考書>
『寛容論』(中公文庫)
『憲法と政治生活』(北樹出版) ; 『自由・平等・友愛』(八千代出版)
『フランスの憲法判例』(信山社); 『フランスの憲法判例 -- 第二版』(信山社)
『公共空間における裁判権』(有信堂高文社) 他

<オフィスアワー>
八王子校舎講師室(木曜日12:30〜13:30)、または新宿校舎A2744室(予約にて随時)で行う。

<学生へのメッセージ>
授業に出席することは,学ぶための必要条件にすぎません。日頃からTV・ラジオなどのニュースなどに関心を持ち、単行本・新聞・雑誌などを良く読んでください。その上で授業を利用して、自分の頭で考え,客観的・批判的に物事を見直すことができれば,何が十分条件なのかが見えてきます・・・目的を見つけ、自らのモチベーションを高めることが、学ぶためには必要かつ重要です。期待しています。

<備 考>
*日本国憲法1単位を含む。
学生へのメッセージの内容は、同時に〈準備学習〉の意味を持つので参考にして実践して下さい。
*上記のシラバス記述内容の全ての著作権は、排他的に長谷川憲本人に帰属しているのでご注意ください。


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