2016年度工学院大学 第1部機械工学科

化学I(Chemistry I)[3D01]

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2単位
田中 理子 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
理工系大学生として必要な化学の基礎知識を習得を目的とする。
機械工学における化学的手法の利便性を理解する

<受講にあたっての前提条件>
本科目の履修の前提となる科目は特にない

<具体的な到達目標>
(1)化学の関わる分野が極めて多岐に渡ることや、実生活に深く関連していることを講義を通し
て知ること。
(2)元素名、単位や基本的な化学用語の内容を日・英両言語で明確に説明できること。
加えて、化学の基礎事項として、以下の項目の理解を達成目標とする。
(3)原子の構造を理解し、そこから化学結合の本質を説明できるようになる。
(4)化学反応に関する基本的な化学計算ができるようになる。
(5)ミクロな物質とマクロな現象を結ぶ化学平衡の概念と熱収支を理解する。
(6)酸と塩基や酸化還元の定義と、それらの反応について理解する。

(JABB学習・教育目標)
「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎

<授業計画及び準備学習>
第1週:授業計画の説明,物質量と単位,数値の扱い,物質の分類
 [学習内容] 授業計画・評価方法等を説明したのち,授業を開始する。
 [学習準備] 教科書3〜12ページを予習すること。
第2週:原子の構造とスペクトル
 [学習内容] 原子の構造を理解した上で,原子スペクトルと電子について理解する。
 [学習準備] 教科書15〜20ページを予習すること。
第3週:量子数と電子の軌道
 [学習内容] 原子中の電子の振る舞いを理論的に理解する。
 [学習準備] 教科書21〜23ページを予習すること。
第4週:電子配置と周期律,電気陰性度
 [学習内容] パウリの排他律を学び,電子配置と周期律の関係を理解する。
 [学習準備] 教科書24〜34ページを予習すること。
第5週:化学式と反応式,無機物質の反応
 [学習内容] 化学反応の基本法則を理解する。
 [学習準備] 教科書37〜45ページを予習すること。
第6週:酸・塩基とその強弱,中和反応,加水分解とpH
 [学習内容] 酸・塩基の定義,およびそれらの強弱と中和反応の関係を理解する。
 [学習準備] 教科書46〜50ページを予習すること。
第7週:酸化還元反応と電池
 [学習内容] 酸化還元が電子の移動であることを理解する。
 [学習準備] 教科書51〜55ページを予習すること。
第8週:化学反応と熱収支,結合エネルギー
 [学習内容] 化学反応の進行に伴うエネルギー変化を理解する。
 [学習準備] 教科書63〜66ページを予習すること。
第9週:化学平衡(酸・塩基の反応と酸化還元電位を含む)
 [学習内容] 化学反応における動的平衡の概念を理解する。
 [学習準備] 教科書56〜62ページを予習すること。
第10週:化学結合と物質の状態
 [学習内容] 原子間の結合の本質が電子であることを理解する。
 [学習準備] 教科書69〜77を予習すること。
第11週:結晶といろいろな材料
 [学習内容] マクロな物質の状態はミクロな分子の集合状態を反映していることを理解する。
 [学習準備] 教科書78〜82ページ予習すること。
第12週:気体の法則と状態方程式
 [学習内容] ボイル・シャルルの法則を理解する。
 [学習準備] 教科書83〜86ページを予習すること。
第13週:溶液と溶解度,束一的性質
 [学習内容] 相平衡や粒子の個数に支配されている現象を理解する。
 [学習準備] 教科書87〜97ページを予習すること。
第14週:学習内容の振り返り
 [学習内容] 13週までの授業を復習する。
 [学習準備] 教科書・参考書の該当箇所を参考に,配布演習問題を解いて知識を定着させる。

・1〜13回授業の授業内に演習問題を行い、成績に加算する。

<成績評価方法>
成績は、演習問題 40%、期末試験 60%で評価する。Grade D 以上の者に単位を認める。
演習問題は授業時間内に行い提出された答案のみを評価の対象とする。
定期試験は試験期間中に行う

<教科書>
「大学生の化学 Introduction」佐藤光史監修 河野博之,永井裕己共著 培風館

<参考書>
”大学と高校を結ぶ化学基礎演習 ”(JB.企画)

<オフィスアワー>
水曜日 お昼休み 授業前後に八王子講師室にいます
質問等ある場合は、まず下記メールアドレスにご連絡ください

 bu40598@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
化学は環境問題、生命の問題等を理解するツールとしてますます必要になってくることが予想されます
まず化学の基礎的な知識を身につけましょう
化学T(前期) 化学U(後期)を履修されることをお勧めします


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