2016年度工学院大学 第1部機械工学科

物理学演習I(Exercises in Physics I)[4404]

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1単位
武藤 恭之 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/10/27

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
「物理学I」で学んだ力学に関する理論について 具体的な演習問題を自ら解くことによって理解を深めていく

<受講にあたっての前提条件>
高校での物理学履修は問わないが,数学の基礎知識は必須である.
関数,ベクトル,微分積分について復習しておくこと.

<具体的な到達目標>
まず,基本として
・物理学で出てくる基本用語を理解し,言葉(物理的意味)と数式の相互変換ができる。
・言葉・数式・図などを適切に用いて論理的な説明をする(=解答を作る)ことができる。
・数学(微積分,ベクトル)を物理のための道具として取り扱うことができる。

以上をふまえて、特に以下の点に到達することを目標とするが、授業ではさらに応用的な内容についても取り扱う。

(1)運動の3法則の理解と応用の習得
・単位換算および単位を考慮に入れた物理量の計算ができる。
・運動を議論する場合に、適切な座標系を設定し、運動方程式を立てることができる。
・運動方程式を解くことにより、質点の運動を具体的な例について説明できる。

(2)保存則の理解とその応用の習得
・運動エネルギーとポテンシャルを理解し,具体的な例について計算ができる。
・エネルギーによって運動の様子の概略を説明できる。

<授業計画及び準備学習>
毎回、テキストの演習問題を黒板で発表し、議論をしながら授業を進めていく。
全体で扱うテキストの範囲は1〜13章である。

以下では、教科書の章と対応させながら、半期を通じての大まかな進め方を記すが、準備学習の状況により順番などが前後する可能性がある。準備学習が無い場合、授業の進行が不可能となるので注意すること。

1.ガイダンス・単位系、次元
準備学習:1章演習問題を解く

2.ベクトル
準備学習:2章演習問題を解く

3.速度、加速度
準備学習:3章演習問題を解く

4.運動方程式、等加速度運動
準備学習:4章演習問題を解く

5.振動
準備学習:5章演習問題を解く

6.中心力による運動
準備学習:6章演習問題を解く

7.仕事と力学的エネルギー
準備学習:7章演習問題を解く

8.質点系の運動(1)
準備学習:8章演習問題を解く

9.質点系の運動(2)
準備学習:9章演習問題を解く

10.静力学
準備学習:10章演習問題を解く

11.剛体の慣性モーメント
準備学習:11章演習問題を解く

12.剛体の運動
準備学習:12章演習問題を解く

13.力学の総合演習
準備学習:13章演習問題を解く

14.学習内容の振り返り

<成績評価方法>
演習問題の発表,レポート,小テストなどによる平常点と定期試験を、それぞれ50%ずつのウェイトで、理解度を評価する。Grade D以上を合格とする。
ただし、授業内で演習問題の発表を行わない者は、定期試験を受ける資格がなく、単位も認定されないので注意すること。

<教科書>
「物理学演習テキスト」 (学術図書出版)

<参考書>
演習テキストの解説はあくまでも要点のみであるから物理学講義で用いられているテキスト及び授業ノートを参考に問題演習をすること.
 加藤潔著「理工系物理学講義(改訂版)」培風館
 前野昌弘著 「よくわかる初等力学」東京図書

<オフィスアワー>
(前期)金曜日4限 八王子校舎 総合教育棟1S−322
(後期)木曜日2限 八王子校舎 総合教育棟1S−322

演習の授業に関して質問などがある場合は
「Physics.Exercise@map.kogakuin.ac.jp」
に自分の学籍番号,氏名,演習担当者の氏名を明記した上で問い合わせるように。


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