2016年度工学院大学 第1部機械工学科
○数学演習II(Exercises in Mathematics II)[4102]
1単位 長谷川 研二 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <学位授与の方針>
◎ | 1. 基礎知識の習得 | | 2. 専門分野知識の習得 | ○ | 3. 汎用的問題解決技能 | | 4. 道徳的態度と社会性 | | 5. 創成能力 |
- <授業のねらい>
- 多変数関数とくに2変数関数の微分積分について学習したことを、演習形式により理解を深める。具体的な内容は、偏微分係数・偏導関数、合成関数の微分法とその応用、高階偏導関数、テイラー展開、極値問題、重積分と繰り返し積分、積分順序の交換、重積分の変数変換とその応用などである。本科目習得後は「工業数学A・B」などの科目を履修することができる。
- <受講にあたっての前提条件>
- 数学T、数学演習Tの内容をきちんと理解している必要がある。
- <具体的な到達目標>
- 1. 多変数関数の偏導関数を計算することができる。
2. 2変数関数の極値を求めることができる。 3. 重積分を累次積分に書き直して計算することができる。 4. 変数変換公式を利用して重積分を計算することができる。 (JABEE学習・教育到達目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:D-1◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 偏微分係数と偏導関数
偏微分の定義と直感的な意味を学び、偏導関数について演習する。 準備学習:「微分」で学習した微分の定義と基本公式について復習しておく。 2. 高階偏導関数 高階偏導関数の定義や記号について学び、高階偏導関数について演習する。 準備学習:偏導関数について復習しておく。 3. 合成関数の微分法 多変数関数の合成関数とその偏微分について演習する。 準備学習:「微分」で学習した一変数の合成関数の微分法について復習しておく。 4. 2変数関数のテイラー展開 2変数関数のテイラー展開について演習する。 準備学習:「微分」で学習した一変数のテイラー展開と、第3回のプリントで合成関数の微分法を復習しておく。 5. 2変数関数の極大・極小 2変数の極大・極小について学び、簡単な場合について演習する。 準備学習:テイラー展開について復習しておく。 6. 2変数関数の極値問題の解法 2変数関数の様々な極値問題について演習する。 準備学習:2変数関数の極大・極小について復習しておく。 7. 陰関数 陰関数の概念について学び、陰関数の導関数について演習する。 準備学習:合成関数の微分法について復習しておく。 8. 2重積分と累次積分 2重積分の概念について学び、基本的な累次積分の計算法について演習する。 準備学習:「積分」で学習した積分の基本公式について復習しておく。 9. 2重積分の計算 累次積分を用いて2重積分の計算を行う。 準備学習:累次積分について復習しておく。 10. 積分順序の交換 積分の順序交換の意味を学び、積分の順序交換を用いて2重積分の計算を行う。 準備学習:2重積分の計算について復習しておく。 11. 極座標と変数変換 極座標と変数変換について演習する。 準備学習:置換積分について復習しておく。 12. 変数変換公式 変数変換公式を用いて、様々な2重積分を計算する。 準備学習:極座標と変数変換について復習しておく。 13. 3重積分 2重積分の拡張として3重積分の概念を学び、3重積分の計算をする。 準備学習:2重積分の計算を復習しておく。 14. 学習内容の振り返り 準備学習:期末試験で解けなかった問題の解き方を考えておくこと。
- <成績評価方法>
- 試験期間に実施する期末試験70%、授業で提出する答案による平常点30%、到達目標に照らして、6段階のGrade(A+,A,B,C,D,F)で評価し、D以上の者に単位を認める。2014年以前入学者は60点以上に単位を認める。
- <教科書>
- 長谷川研二 他「理工系のための微分積分」培風館
- <参考書>
- 補助プリントを配布することがある。
- <オフィスアワー>
- 木曜日2時限(1E-313数学研究室)
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