○工業力学及演習Ｉ（Engineering Mechanics and Exercise I）[1401]

＜学位授与の方針＞

○	1. 基礎知識の習得
◎	2. 専門分野知識の習得
	3. 汎用的問題解決技能
	4. 道徳的態度と社会性
	5. 創成能力

＜授業のねらい＞

物体にかかる力とその運動を扱う力学は，機械工学の基本であるとともに，工業の基本でもある．本授業では，質点に働く力の合成とつりあい，重心，質点の運動について学ぶ．さらに，講義に沿った演習を行うことで，より理解を深めていく．

＜受講にあたっての前提条件＞

高等学校で習った数学および物理．特に，微分積分および三角関数などは重要．

＜具体的な到達目標＞

(1)質点に働く力の合成とつりあいを理解し，応用できること．
(2)重心の定義と図心の求め方を理解し，応用できること．
(3)質点の運動（変位，速度，加速度）と力について理解し，応用できること．

（JABEE学習・教育目標）
　「機械工学エネルギー・デザインプログラム」：(D)◎

本科目習得後は，「工業力学及演習II」により，剛体の運動の習得を行うことができる．

＜授業計画及び準備学習＞

１．［ガイダンス］学力調査，単位系と物理量
　　　準備学習 ： 前期「工業力学及演習I」の内容，高校までの「数学」および「物理」の復習をしておくこと．
２．［質点の力学］力の合成と分解
３．［質点の力学］力のモーメント，偶力
４．［質点の力学］力のつりあい
５．［剛体の力学］重心と図心
６．［剛体の力学］物体の重心位置
　　　準備学習 ： １．〜６．とも，教科書の対応する頁の一読と前回の学習内容の復習を行うこと
７．１.〜６. まとめ，学習成果の確認
　　　準備学習 ： １．〜６．までの総復習を行うこと．
８．［質点の運動］速度と加速度
９．［質点の運動］直線運動
10．［質点の運動］平面運動
11．［質点の運動］ニュートンの運動法則と慣性力
12．［質点の力学］トラス
　　　準備学習 ： ８．〜12．とも，教科書の対応する頁の一読と前回の学習内容の復習を行うこと．
13．８.〜13. まとめ，学習成果の確認
　　　準備学習 ： ８．〜13．までの総復習を行うこと．
14．学習内容の振り返り
　　　準備学習 ： 前回までの総復習を行うこと．

＜成績評価方法＞

原則として，授業中に行う確認テスト(50%)および定期試験(50%)で最終成績を評価し，
（2015年度以降の入学生）
Grade D 以上の者に単位を認める．
（2014年度以前の入学生）
60点以上の者に単位を認める．
なお，欠席が多い場合，受講放棄と見なし一切の成績評価をしないこともある．

＜教科書＞

授業中に配布するプリントを中心に、前期同科目で使用した教科書「工業力学」青木・木谷 著（森北出版）を併用する．

＜参考書＞

適宜紹介する．

＜オフィスアワー＞

月曜日 授業開始前 総合教育棟 講師室にて

＜学生へのメッセージ＞

必ず出席し，自ら問題を解くことが前提である．ここで学んだ考え方および知識は高学年での種々の力学のベースになるので，予習・復習によって理解を深めて欲しい．

＜備 考＞

この科目の学習内容は原則として，同学科の前期開講科目「工業力学及演習I」に準ずる．
なお，学生の理解度に合わせて，内容の追加・削除する場合がある．