2015年度工学院大学 教職課程科目

教育実習指導(Preparation of Teaching Practice)[9401]

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1単位
内山 宗昭 教授  [ 教員業績  JP  EN ]
安部 芳絵 准教授  
尾高  進 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
この授業は教育実習の一部として、実習を行うための準備となる具体的知識を再確認し、実習に望む心構えを確立し準備を整えることを目的とする。
教育実習は、行う側からすればこれまでの教職科目をはじめとする学習を基礎に、それを実地で確かめ、自分の教職の適性を最終的に確認するものであるが、実習を受け入れる現場の立場からすれば、現職教員と比べて十分な能力を備えていない実習生を受け入れ生徒を指導させるという「リスク」を伴っている。生徒からすれば実習生も「先生」であり、その指導を無条件で受け入れることになり、実習生の指導だけでなくすべての言動が重い責任を伴うことになる。このためには今日の学校教育の現状と課題を十分認識しておくことが必要である。

<受講にあたっての前提条件>
この科目の授講は教職特別課程生のうち、今年度の教育実習を予定しているものに限る。(教職特別課程生の内、来年度以降に教育実習を予定している者は、後期の授業を履修すること。)

<具体的な到達目標>
この授業の達成目標は、教育実習の概要とともに意義と課題を十分理解し、実習を行うにふさわしい行動や態度を確立し、実習を行う準備をすすめることにある。またあわせて教員採用試験の準備を行う。

<授業計画及び準備学習>
この科目は1単位であるので授業は8回を予定している。

第1回 教育実習の意義と内容、準備
第2回 教育実習生の立場、実習の心構えと教育実習録の書き方
第3回 今日の教育問題と教育政策の動向、学校教育の現状及び課題
第4回 教育実習の課題(1)生徒理解について
第5回 教育実習の課題(2)授業について
第6回 教育実習の課題(3)特別活動、道徳指導について
第7回 教育実習の課題(4)教職及び学校経営について
第8回 実習後の課題、採用試験の準備

教職課程の授業および教科に関する科目の授業を踏まえ教育実習の課題をまとめ、実習に臨む決意と自分が特に追求したい課題を明確にして参加すること。また教員及び社会人としてふさわしい言動や言葉遣い、身だしなみに日常的にも努力する。学校教育の役割や課題、社会的に関心が集まっている教育問題や教育政策の動向についての理解、実習を行う教科の指導内容の理解と指導計画の作成、生徒理解と生徒指導・生活指導、学校の経営と教師の職務などについて積極的に学習を進め、実習の準備を行うこと。

<成績評価方法>
教育実習の意義を十分とらえ、教育実習生の責任を自覚して実習に臨むことができることが、授業参加及びレポートで確認できる場合に合格とする。
教育実習以外での欠席は原則として認めない。出席が十分でないものは単位を認めない。

<教科書>
工学院大学教育実習録(最初の授業で配布する)

<参考書>
教職課程履修の記録(最初の授業で配布する)
教職課程の手引き、そのほか、授業中に適宜指示する。

<オフィスアワー>
木曜日13:00〜15:00 新宿校舎A-2733号室

<学生へのメッセージ>
教育実習は大学の授業ですが、同時に生徒や学校に対して社会的責任を伴う活動です。その重みを十分理解した上で意義のある実習をしてほしいと思います。教師をめざすものにとっては「就活」にあたるもので、自分が教員としてやっていけるか自分で考えるとともに、実習校の先生方からの評価をいただく機会です。実習生であっても生徒にとっては「先生」であり、実習生には教師として社会人として責任ある行動が求められます。君たちが誠実に努力すれば生徒や先生方にもきっと受け止められ、その結果は大きな感動になってもどってくるでしょう。教育実習という貴重な機会を充実したものとするために積極的な姿勢で受講してください。


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