2015年度工学院大学 教職課程科目

情報教育の研究B(Study of Information Communication Technology Education B)[9201]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

4単位
長嶋 秀幸 非常勤講師  
鈴木 重徳 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<学位授与の方針>
1. 基礎知識の習得
2. 専門分野知識の習得
3. 汎用的問題解決技能
4. 道徳的態度と社会性
5. 創成能力

<授業のねらい>
高校に教科「情報」が新設され、2003年度から実施されている。前半の授業では、「情報教育」および教科「情報」に関する代表的な見解、教育政策の背景、世界的動向、検定教科書、高等学校における教育実践等を検討する。また、あわせて、指導案の作成、模擬授業、討議をおこない、教科「情報」を指導するために必要と思われる知識と技能を習得してもらうことにつとめ、実践的能力が育成されることを重視したいと考えている。
後半の授業では、単に高等学校における教科「情報」の範囲にとどまらず、大学および大学院レベルの「情報論」や「情報学」の一部のトピックスを含む授業を実践している。

<受講にあたっての前提条件>
なし

<具体的な到達目標>
(1) 「情報教育」、教科「情報」成立の背景がわかる。
(2) 「情報学」の本質がわかる。
(3) 教科「情報」の存在意義を踏まえ、学習指導案を作成することができる。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス−教科「情報」の意義を考える (担当 : 長嶋)
2. 教育課程の意義と編成(1) 学習指導要領にみる教科「情報」のねらいと内容 (担当 : 長嶋)
3. 教育課程の意義と編成(2) 学習指導要領と教科書 (担当 : 長嶋)
4. 教科「情報」成立の背景としての「情報教育」推進について学ぶ (担当 : 長嶋)
5. 「情報教育」論の特質について学ぶ (担当 : 長嶋)
6. 「情報教育」の成立経緯について学ぶ (担当 : 長嶋)
7. メディア教育の動向について学ぶ (担当 : 長嶋)
8. コンピュータ教育の動向について学ぶ (担当 : 長嶋)
9. 諸外国の動向について学ぶ (担当 : 長嶋)
10. 学習指導案の意義と書き方 (担当 : 長嶋)
11. 教育評価のあり方 (担当 : 長嶋)
12. 高校情報科の指導法(1) 学習指導案の作成 (担当 : 長嶋)
13. 高校情報科の指導法(2) 模擬授業と模擬授業の検討(1) (担当 : 長嶋)
14. 高校情報科の指導法(3) 模擬授業と模擬授業の検討(2) (担当 : 長嶋)
15. 授業のまとめ前期分「情報教育」、教科「情報」のあり方を考える (担当 : 長嶋)
16. 「情報」論、「情報」学について学ぶ (担当 : 鈴木)
17. 教材を検討する(1) コンピュータのしくみ・ハードウェア (担当 : 鈴木)
18. 教材を検討する(2) コンピュータのしくみ・ソフトウェア、システム設計 (担当 : 鈴木)
19. 教材を検討する(3) 情報処理の原理・アルゴリズム (担当 : 鈴木)
20. 教材を検討する(4) 情報処理の原理・プログラム (情報機器の活用を含む) (担当 : 鈴木)
21. 教材を検討する(5) コンピュータ技術・通信 (情報機器の活用を含む) (担当 : 鈴木)
22. 教材を検討する(6) コンピュータ技術・計測、制御 (担当 : 鈴木)
23. 教材を検討する(7) コンピュータ技術・ネットワーク (担当 : 鈴木)
24. 教材を検討する(8) コンピュータの効果的な利用・マルチメディア、コンピュータデザイン (情報機器の活用を含む) (担当 : 鈴木)
25. 教材を検討する(9) コンピュータの効果的な利用・モデル化、シミュレーション (情報機器の活用を含む) (担当 : 鈴木)
26. 教材を検討する(10) 情報化社会における安全性と倫理の問題 (担当 : 鈴木)
27. 教材を検討する(11) 情報論、情報学、情報システム等関連の文献 (担当 : 鈴木)
28. 情報技術の歴史、現状、課題について学ぶ (担当 : 鈴木)
29. 情報産業の歴史、現状、課題について学ぶ (担当 : 鈴木)
30. 授業のまとめのまとめ後期分 情報論、情報学、情報システムについて考える (担当 : 鈴木)

<成績評価方法>
講義毎の小レポート、課題発表、学習指導案の内容、レポート課題を40:20:20:20の重点配分で評価し、60点以上を合格とする。ただし、必要がある場合は追加のレポートの提出を求める。良いレポートとは独自の考え方が表れているものである。

<教科書>
坂口謙一・他編『実践情報科教育法』(東京電機大学出版局)、文部科学省『高等学校学習指導要領』

<参考書>
野崎昭弘『人間・社会・コンピュータの情報処理言論』ベレ出版
神沼靖子編『情報システム基礎』オーム社
黒川敏明『ソフトウェア入門』岩波新書

<オフィスアワー>
授業終了後、新宿キャンパス12階講師控室でお願いします。


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.