2015年度工学院大学 教職課程科目

理科教育の研究A(Study of Science Education A)[9151]

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4単位
高城 英子 非常勤講師  
川北 裕之 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
この科目は教科の指導法とともに、教育課程の意義及び編成の方法と教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)を合わせて取り上げる科目である。授業の目標としては、まず教育課程の意義及び編成の方法と教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)について理解する。特に地域や学校の実態を踏まえた教育課程の編成と、主体的・協働的な学びに関する指導法について焦点を当てる。

<受講にあたっての前提条件>
時になし

<具体的な到達目標>
具体的な到達目標としては、物理・化学・生物。地学の各分野での系統性を重視し、理科授業のねらい、内容、進め方を理解でき、理科授業の指導案をたて、授業設計を進めることができることを目指す。また一般的な教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む)について理解を深め、理科教育に応用できるようにする。

<授業計画及び準備学習>
1. 今日の教育指導をめぐる課題  教育課程の編成と教育方法の改善
2. 教育課程の編成の視点 特に学校における編成の意義と課題について 
3. 教育方法の課題(1) 生徒の学習実態と分かる授業の工夫・実習生のビデオから
4. 教育方法の課題(2) 学習指導におけるIT技術の活用(デジタル教科書の紹介を含む)
5.ガイダンス なぜ理科を学ぶのか 私が理科で教えたいこと
6.授業検討(1) 理科授業での「問い」 主体的・協働的な学びに向けた学び方とは
7.学習指導の見通し、単元の概観から個々の授業展開までの関連 学習指導案の意義
8.学習指導案づくり(1) 指導案の書き方 1時間の授業の流れ
9.学習指導案づくり(2) 具体的な立案
10.現職教員から学ぶ(1) 先輩教員の実践から  
11.物理分野での指導  (エネルギーの視点、情報機器の活用を含む) 
12.化学分野での指導  (粒子の視点、情報機器の活用を含む)
13.生物分野での指導  (生命の連続性・系統性の視点、情報機器の活用を含む)
14.地学分野での指導  (地球の時系軸・水平軸の広がりの視点、情報機器の活用を含む)
15.生徒の学習評価とは 生徒の学びの読み取り、生徒に返す形成的評価 
16.模擬授業の指導案づくり グループ分け
17.模擬授業と相互評価(1) グループ別模擬授業
18.模擬授業と相互評価(2) グループ別模擬授業
19.模擬授業と相互評価(3) グループ別模擬授業
20.模擬授業と相互評価(4) グループ別模擬授業
21.模擬授業から学んだもの 教育の方法技術に関して(グループ内での検討) 
22.様々な指導法の比較 (ジグソー法による学び合いを用いて)
23.教育課程編成の視点(1)―「知識基盤型社会」での教育内容 (アクティブ・ラーニング等)
24.教育課程編成の視点(2)―学校行事、博物館、情報機器の活用
25.教育課程編成の視点(3)―環境教育としての視点 現職教員への質問事項の検討
26.現職教員から学ぶ(2) 現職教員からの講話、話し合い
27.指導計画の作成に向けて(1)情報機器の活用
28.指導計画の作成に向けて(2)安全管理、事故防止、理科室管理について
29.理科教師のやりがい、可能性
30.学習成果の確認 本講座を振り返り、成果をまとめる
授業準備としては、次の3点を行ってください
・模擬授業では、授業展開に関して教材や教具を含めた50分の授業を創作し、自信をもって展開できる準備を望みます。
・毎回、前時のレポートを返還しますので、評価を参考に自分の思考を振り返り、次の講義に活かす努力を望みます。
・互いに学び合う形式で講義は進めますので、具体的な課題を出すことがあります。必ず、準備をして臨まないと他のメンバーにも迷惑がかかりますので、着手せずに参加することがないようにしてください。

<成績評価方法>
毎回のレポート提出の5段階評価(A◎、A○、A、B、C)の合計ポイントで評価を行う。また、模擬授業への参加を必須とする。

<教科書>
中学校学習指導要領解説 理科編(文部科学省)
高等学校学習指導要領解説 理科編(文部科学省)

<参考書>
『授業と評価をデザインする 理科』(堀哲夫、西岡加名恵:著)(日本標準:発行)

<オフィスアワー>
講義開始30分前には、講義室におります。下記へのメールも受け付けます。
eikotkg@u01.gate01.com

<学生へのメッセージ>
アクティブラーニング型の講義を目指しています。積極的な参加を望みます。


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