2015年度工学院大学 教職課程科目

教育原論(Principles of Education)[9016]

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4単位
奥野 武志 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
本授業は、教職に関する専門科目のなかでも、最も基礎的な科目として位置付けられる。したがって、本授業の主眼は、教職の道を志す者が最低限理解しておくべき「教育」に関する先人の努力の成果を学ぶとともに、「教育」とは何かについての考察を深めていくことにある。具体的には、「教育」に関する理論や歴史の基礎を学ぶとともに、「教育」に関する問題について各自の意見を交換し合うことによって、「教育」についての理解を深めていくことを目指す。

<受講にあたっての前提条件>
教員免許の取得をめざしていること。

<具体的な到達目標>
(1)「教育」に関する基本的な概念を理解し、簡潔に説明できる。
(2) 現在、「教育」について何が問題となっているか説明できる。
(3)「教育」に関する論争点について一定の見解を表すことができる。

<授業計画及び準備学習>
・毎回レジュメを配布して内容についての説明を行う。
・毎回のテーマに関連した映像資料なども適宜視聴する。
・毎回設定したテーマに関してグループに分かれて話し合い、代表者が発表する。
・出欠確認を兼ねた小レポートに各自の意見を書いて毎回提出してもらう。
〈授業計画〉
1. ガイダンス・教育とは何か
  教育の意義や目的について考察する。
2. 発達と教育
  発達段階や発達課題についての理論と今日的課題について考察する。
3. 教育課程・教育の方法
  教育方法の類型・教育課程の類型と今日的課題について考察する。
4. 道徳教育
  近代日本の道徳教育の歴史と今日的問題について考察する。
5. 特別活動
  学校教育における特別活動の歴史と意義について考察する。
6. 生徒指導・学級経営
  学校教育における生徒指導・学級経営の理論と意義について考察する。
7. 教員
  近代日本における教員像の変遷と今日的課題について考察する。
8. 教育制度
  教育制度の変遷と今日的課題について考察する。
9. 教育法規
  現行教育法規の概要と今日的課題について考察する。     
10.教育行政
  現行教育行政の概要と今日的課題について考察する。
11.日本教育史
  日本教育史を概観し、今日的課題について考察する。
12.現代社会と教育
  現代社会における教育をめぐる問題について考察する。

〈準備学習〉
日頃から教育に関するニュースに積極的に関心を持って新聞などに目を通しておき、今教育に関してどのようなことが問題になっているのか把握しておくこと。

<成績評価方法>
・原則として、12回中8回以上の出席がないと単位修得は認められない。
・試験は行わない。
・毎回の授業における取り組みの積極性などの平常点(20%)と授業毎に課す小レポート(80%)を総合して評価を行う。

<教科書>
湯川次義編著『新編 よくわかる教育の基礎』学文社

<参考書>
指定参考書なし。必要に応じて都度紹介する。

<オフィスアワー>
・質問等は授業の前後に受ける。

<学生へのメッセージ>
・やむを得ぬ事情で欠席する場合は届け出た上でキューポートを通じて配布する授業レジュメをもとに自習して欠席者用課題を提出すること。

<参考ホームページアドレス>
文部科学省ホームページ http://www.mext.go.jp/


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