2015年度工学院大学 建築学部建築学科

代数学(Algebra)[2E21]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
高木 悟 准教授  [ 教員業績  JP  EN ]
最終更新日 : 2015/07/11

<授業のねらい>
基本的な代数系である群,環,体の理論について,特に群論について詳しく学習する.
これらの理論の初歩をマスターすることが目標である.

<受講にあたっての前提条件>
高校までに各自が学習した数学知識を前提とする.

<具体的な到達目標>
1. 群の概念や基本的な性質が理解できる.
2. 環と体の基本的な概念が理解できる.

習得後は専門で現れる応用数学の学習へとつながる.

<授業計画及び準備学習>
1. 授業概要説明,数の概念と集合
・本科目の授業計画や方針等をガイダンスとして説明する.
・自然数,整数といった数の概念について説明し,集合について解説する.
 【準備学習】 自然数,整数といった数の概念,集合について調べておくこと.また,指定参考書を持っている場合は,それにざっと目を通し,これからどのような学習をするのか見ておくこと.

2. 群の定義
・授業開始時に前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・写像について説明し,群の定義を解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群について調べておくこと.

3. 剰余類
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・剰余類について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,剰余類について調べておくこと.

4. 部分群
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・部分群について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,部分群について調べておくこと.

5. 巡回群
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・巡回群と位数について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,巡回群について調べておくこと.

6. 写像
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・写像について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,写像について調べておくこと.

7. 群の準同型写像
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・群の準同型写像について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群の準同型写像について調べておくこと.

8. 群の同型写像
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・群の同型写像について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群の同型写像について調べておくこと.

9. 正規部分群
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・正規部分群について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,正規部分群について調べておくこと.

10. 群の準同型定理
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・群の準同型定理について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,群の準同型定理について調べておくこと.

11. 環の定義
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・環の定義について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,環について調べておくこと.

12. 体の定義
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回課した宿題を回収し,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.回収した宿題は採点,コメントを付したあと,次回授業開始時に返却する.
・体(可換体)の定義について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,体(可換体)について調べておくこと.

13. 環の準同型写像
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.また,前回の学習内容を振り返るために宿題の問題を解説する.
・環の準同型写像について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,環の準同型写像について調べておくこと.

14. 環の準同型定理
・授業開始時に前々回の宿題を返却し,コメントする.
・環の準同型定理について解説する.
 【準備学習】 前回の授業ノートを見ながら宿題に取り組むこと.また,環の準同型定理について調べておくこと.

15. 学習成果の確認(試験)
・試験により理解度を確認する.
 【準備学習】 今までに宿題で出された問題すべてをもう一度解き,理解が不足している単元を重点的に復習しておくこと.

<成績評価方法>
100点満点の試験で60点以上を合格とする.

<教科書>
指定教科書なし.
 
下記参考書欄に記載の本をもとに授業をすすめるが,その本を持っていなくても理解できるよう配慮する.
 
ただし,もし数学の教員を目指すのであれば,代数学(線形代数学とは異なる)の本を少なくとも1冊は持っておくべきなので,下記参考書を必ず購入すること.

<参考書>
新妻弘・木村哲三 共著 「群・環・体入門」 共立出版(1999年)ISBN:978-4320015951

<オフィスアワー>
新宿: 火曜昼休み@授業教室
    火曜4限@数学(共同)研究室
 
※連絡用メールアドレスや研究室の場所など,詳しいことは初回授業時に知らせる.

<学生へのメッセージ>
毎回の準備学習は最低限やりましょう.

<参考ホームページアドレス>
http://home.att.ne.jp/air/satorut/lec/index.html


このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2015 Kogakuin University. All Rights Reserved.