2015年度工学院大学 第2部建築学科

不動産法規(Regulation of Real Estate)[2G71]

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2単位
知花  豊 非常勤講師  
最終更新日 : 2016/01/21

<授業のねらい>
「不動産法規」は、不動産売買や賃貸借など、不動産の取引法を対象とする。不動産の法律は、民法、借地借家法等の民事取引法に加え、取引における都市計画法や建築基準法など法令上の制限を交え、先例や判例等を取り上げながら、理解を深めていきたい。

<受講にあたっての前提条件>
特に無し。

<具体的な到達目標>
不動産取引にどのような法律がかかわっているのかを理解した上でその内容を説明できる。不動産取引をめぐる事例について自らの力で考えることができるようになり、実践的に理解できる。

<授業計画及び準備学習>
第1週 第1章 総論:現代社会と法、財産と法の関係における契約自由の原則など、法律学の基礎を理解する。
第2週 「家族と法」の関係として、婚姻や離婚について、身近な法律問題について、基本的体系を理解する。
第3週 「親子に関する法」として、親子、養子、相続の法律関係の基礎を学ぶ。法の基礎のまとめとして、法の基礎と民事法などを講義する。
第4週 第2章 各論:不動産取引と不動産取引業者など、不動産とは何か、具体的に不動産取引法について学ぶ。
第5週 「不動産取引業者」について、不動産取引の代理、仲介、業者の取引上の注意義務など、宅建業法等を中心に学んでいく。
第6週 「売買契約締結入門」として、売買当事者の問題、代理人との契約など、売買の法律関係の基本を理解する。
第7週 「不動産取引における法令上の制限」として、都市計画制限などについて学ぶ。
第8週  同じく、法令上の制限として、道路に関する制限や用途制限など建築基準法による規制や特例等について学ぶ。
第9週 「その他の建築基準法による制限」として、建築確認や検査制度などについて理解を深める。
第10週 「売買契約手続」として、売買契約と手付、契約の無効と取消など、具体例を参考にしながら、実践的に理解できるようにしたい。
第11週 「売買契約の履行」の問題として、売主の担保責任や債務不履行、契約の解除など、具体的事例や判例を取りあげて、理解を深めるようにしたい。
第12週 「借地・借家の売買」について、地上権と借地借家権の譲渡など、具体例や判例を参考にしながら、実践的に学ぶようにする。
第13週 「担保不動産の売買」等について、抵当権の効力や実行、代物弁済の予約など約定担保等について理解を深めたい。
第14週 「マンションの売買」など、最近老朽マンションの建替促進等の法改正が検討されている区分所有法について、具体例を交えながら講義を進めたい。

<成績評価方法>
本試験(2問〜3問)の成績を基本として、出席回数、毎回の「ショートアンサー」の実績を加味する。

<教科書>
授業内にて適宜紹介する。

<参考書>
授業内にて適宜紹介する。

<オフィスアワー>
講義終了前の10分間など適宜、時間を設けたい。

<学生へのメッセージ>
不動産取引の知識は、購入者である消費者のニーズに応えるためにもマンション等の設計・施工部門にも不可欠なものとなっている。

<備 考>
 

<参考ホームページアドレス>
 


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